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~A lack of Magic Point~ エロゲーとか芝居とかについて書いていくブログ。
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さて、飄々としていたかおりの態度に変化が訪れるかおりルート後半戦です。


第5話「ふたりはセフレ?かおり&浩二」
これの元ネタ、二人はプリキュアじゃないよね?多分もっと古いのがあるんだな。

かおり「ごめん!本当にごめんなさい!三徹明けだったし、仕事も終わってたし、無意識のうちに、ついフラフラと寝ちゃった…」
浩二「居眠りみたいに言うな…」

まぁ、かおりは実際それほど反省していない。解決策を話し合うかおりと浩二。かおりとしては、浩二と涼子との関係を壊す気はないわけで。取り敢えず、浩二と涼子がどこまで行ってるのか聞きたがる。

かおり「嘘…キスだけ?」
かおり「だってお前…だったら昨日のは初めてか?」
かおり「照れるなこのベッドヤクザ」

話が脱線しとるぞ。
本題に戻って、昨夜のことは「なかった方向で」ということに。そして、かおりはやはりマンションを出ることに。

かおり「昨日みたいに力強く止めれる?」
浩二「う…」
かおり「やめとけ…今日それ言ったら、それはもう『私の男としての発言』になっちゃうよ?」

浩二がかおりの幸せを願っているように、かおりも浩二の幸せと平穏を願っているわけで。浩二が自分に執着することに釘を刺す。いや、ワンチャンあるかもって思ってる部分はないとは言い切れなさそうだけどな。



と、暫くしまして藤枝家居間。
お昼の冷麦に文句をいう浩二の願いを聞いて、優しい小雪は素麺も茹でてくれる。うーん…うん、優しい。かおりを呼んで来いと言われて浩二が難色を示す。とっても不自然。と、言う所でかおり登場。珍しくまともに服着てる。これは明日辺り雪降るな。夏だけど。

ちなみに素麺と冷麦ですが、一般的には乾麺で~1.3ミリが素麺、1.3ミリ~1.7ミリが冷麦、1.7ミリ~がうどんとされています。そんなことより蕎麦食えよ。

かおりが席に着くと同時に「ごちそうさま」と席を立つ浩二。二人とも何だかぎこちないぞ、と。



甲子園が気になりつつ勉強中。瑠璃から花火の誘い。

瑠璃「メイドインチャイナの妙な日本語の説明書読んで一緒にせせら笑おうよ~」

こいつの性格の歪みは芸術の域だな…。しかし、浩二としてはかおりと顔合わせにくいという事情がありまして、はっきりしない物言いでパス。一方のかおりもクリスからの花火の誘いを断る。んー、さっぱりしないなぁ。



勉強している浩二に差し入れを持ってくる小雪。と、そこにかおりから電話。ちょっと気まずそうな顔で変態的な単語を並べ立てるのはどうかと思うけど、なるほどマネージャー業の残務処理ね。

浩二「ああ…前に納品したテキストが倫理チェックに引っかかったんだと。だからちゃんと伏字にしろとあれほど…」
小雪「ある意味真剣なのは認めるけど、ああいう大学生になるのだけはやめてね、浩二」
浩二「別に…俺にはもう関係ないし」

小雪「浩二さぁ…」
浩二「ん…?」
小雪「かおりさんと何かあった?」

明らかに怪しい浩二の態度。流石に鈍感な小雪も何か勘付いた様子。小雪に怪しまれるって余程だぜ、浩二くん。てかさ、何に対してもマイペースなかおりと喧嘩というか冷戦状態ってのは余程のことだし、かおり自身がそれだけ浩二に対して真剣に向き合ってるってことなので、そりゃ疑われるよなぁ…。



涼子に状況を報告する小雪。浩二とかおりの間に涼子を入らせようとする小雪は、やはり感度が鈍いんだけど、いや、別に小雪が不感症とかそういう話ではなく。。。瑠璃は何故小雪に『お兄ちゃん、しばらく見ないうちに年上キラーになってた』とか言ってしまうんだ。揉めさせたいのかww

かおりと浩二の仲裁(?)に関して昭にお鉢が回ってくる。父子仲良く野球盤に興じながら。高校生と親父で野球盤って、ちょっと変な感じだな。

昭「お前、小雪ちゃんとはしょっちゅうやり合うくせに、かおり君とここまでしっぽり「やっちゃった」のは初めてだろ?」
浩二「他意はないよな…ないんだよな、親父…」

やるとしっぽりを合わせると意味が極端に限定されるので、ダメです。あと、昭さん、この状態だとその冗談が冗談になりません。

昭「よっしゃ、チャンスチャンス」
浩二「くっそ~!」
昭「集中しろぉ元金の卵…略してキンタ」
浩二「負けるわけにはいかんっ!」

Flash時代に再度ブームを迎えた「金太の大冒険」ですが、岐阜放送ラジオが発祥なので丸戸得意の東海ネタということになりますね。初出は75年?意外と古い!

昭「もし、喧嘩してるのなら、ちゃんと仲直りだ。土下座して、他の女と全て切れるからって言えば、必ず許してくれる」

パパのアドバイスは役に立ったり立たなかったりする。いや、実際のとこ浩二が他の女(涼子とか涼子とか)と全て切れるからって言ったら仲直り出来そうですけどね。



執筆中のかおり、浩二とのあれこれを思い出してしまい、音楽をガンガンかけてオナニーを始める。いや、音楽かけたら「今最中です」って伝えてるようなもんじゃ…。で、折り悪くというか、いや、お約束な感じに現れる浩二。幸いかおりが何をしてたのかには気付かず。

かおり「で、なに?何の用?夜這い?」

接触をなるべく避けてきたのにノコノコと現れた浩二に対してかおりは冷たい。いや、オナニー邪魔されたから不機嫌なのもあるかもだけど。浩二はよそよそしい態度が怪しまれているということを伝える。さて、怪しまれずに過ごすにはどうしたら良いか。

接触を避けるのではなく、これまで通り軽い接触を保とうということになったわけですが、その距離感が難しい。例えば服装とか、二人でいる時に何するのとか。

浩二「肩に頭乗っけるな。体重預けるな。さり気なくリラックスすんな」
かおり「しょうがないじゃん…こうするとなんか落ち着くんだから」

おいおい、かおりは本当に「なかったこと」にしたいのか?言行が不一致だぞ。と思ってたら、キスしてしまいました。あーあ。大人らしい常識論を持ちだして、もう止そうと言い出したのはかおりなのだが、結局浩二に積極的にアプローチをかけてしまう。

浩二「俺たち今…あの時の約束、反故にしようとしてるんだぞ?」
かおり「私は…いつも浩二にも選択権渡してるよ」
浩二「………」
かおり「して欲しいことの中には、もちろん『何もするな』だって含まれてる。…それを踏まえてどうする、浩二ぃ?」

かおりは意外と臆病というか、度胸がないので、常に浩二との合意を形成しながらじゃないと先に進めない。すれてるようでいて意外と純だった夏夜(ダメ恋)、経験豊富なようでいて全くのウブだったかすり(パルフェ)にも共通する部分があるよね。

浩二「俺…かおりさんのこと…好きみたい」

最中にこの発言ですよ!そりゃ、かおりさんの膣も締まるってもんです。くそう、恐ろしいジゴロの家系め。



さて翌日。二人っきりになるとついつい良い感じの雰囲気になってラブイチャしてしまうということで、外で会うことに。でも、外で会ってもどうしようもない下ネタトークは変わらないんだな。浩二の目的は外に出て、かおりと昔みたいに遊んで、かおりが引っ越す残り一ヶ月を元通りの関係で過ごすこと。

「…浩二は、その方がいい?」
「やれるもんならやってみな」
「本当にそれができるんなら、望むところ」

この発言を見る限り、かおりとしてはどうも今更浩二と元の関係に戻ることは無理だと感じてるっぽいですよね。本気になってる自分を自覚してるのかな。

映画
→ラブストーリーを見たがるかおり。おいおい、デート気分だろ、あんた。でも、映画館ってヤれちゃうよな、と気付いて取り止め。

遊園地
→大観覧車で30分も二人きり、なんてシチュエーションは確実にアウト。

デパート
→安いものなら服でも買ってあげよう、なんて言い出す浩二。喜ぶかおり。この時点でかなり男と女っぽいのだが、試着室が危ないという判断からパス。いや、試着室でしちゃうって余程だぜww

というわけで、どこにも行けずに公園へ。しかし、引き籠りのかおりにとって、炎天下の外出はきつかったようで、ついにダウン。浩二の膝枕。



浩二「とりあえず、今の様子は、仲の良い姉弟に見えるかな?」
かおり「どうだぁ?いいとこ、恋人同士じゃないの?」

かおりは浩二を男として意識するし、浩二はかおりを女として意識するわけで、もう何でもない二人組という訳にはいかない。

「俺たちがさ…もう、男と女でしかいられないとしてさ…」
「もし、その…その関係でもいいから、かおりさんに出て行って欲しくないって言ったら…」
「俺…やっぱりかおりさんと一緒にいたいよ」
「好きだよ…かおりさんのこと。少なくとも、毎日顔を見たいくらいには」

浩二の告白。父親の教え通り、覚悟を持って引き留めにかかった。良いぞ、浩二。頑張れ。(何故か兄貴かなんかのつもりになっている)

浩二「駄目だわ俺…うん、好きだ、かおりさんのこと大好きだ。なんか閃いちゃった…」
かおり「だ、だから、落ち着いて考えろよ…お前には、ずっと前から好きだった人が」
浩二「うん…最低だな、俺」
かおり「わかってんならもう口に出すな」
かおり「私が悪かったよぉ…もうしない。絶対に、お前に男なんか感じないから、だから許して…」
浩二「瞬間最大風速かもしれないけど…今は俺、かおりさんが一番好きだ」

もうちょっとかおりを取るか、涼子を取るか、みたいなのがあっても良かったかなぁと思ったりもする。ただ、かおりの方が「涼子を押しのけて自分が?」みたいなトコがあるから二人共がそれを考えだすと面倒臭いんだけど。

キスだけしていいかと聞いて、キスをする浩二。かおりの「キスだけで満たされるなんて、本当に好きってことじゃないか」って発言が良いなぁ。浩二と元の姉弟に戻るのは寂しかったくせに、本気の関係になるのは怖いというかおりの乙女心。



その夜。
突然「ねえ、パパ…」と息子から呼ばれた親父が狼狽して鼻からブランデーを飲んだ様子がこちらになります。40度のアルコールを粘膜吸収するのはきついぞー。あ、ブランデーはそもそも「火の酒」という意味です。鼻から火が出るのもむべなるかな。



浩二「親父はさ…一度に二人の女の人を好きになったこと、もちろんあるよな?」
昭「二桁まで減ったことはあるけど、二人ってのはないなぁ…」

糞野郎すぎる昭ですが、でも、わざわざ自分に相談してきたのは「一度に何人も好きになってしまうのは仕方ない」と言ってもらいたかったからだと看破して、息子に厳しい言葉を投げかけて、最後に「いつまでも好きな人と一緒にいられるといいな」なんて優しい言葉をかけられるんだから、やっぱりカッコイイ。昭オジサマに惚れた。



涼子と「大変大変かおりさんが」という話。ついに修羅場か、と流血の惨事を覚悟した浩二。慌てて涼子を宥めにかかるも会話が噛み合わない。どうやら修羅場ではなさそう。自体を飲み込みかおりを訪ねる浩二。

浩二「決めたんだって?引越し。もう、契約までしちゃったんだって?新しいマンション」
かおり「………うん」
浩二「………」
かおり「その…ごめん、勝手に決めちゃって」
浩二「なんで…」
かおり「いや、それは…話せば長いこと…にはならないけど、ちょっとばかし、その、言いづらい…」

引き留めを聞き入れてくれなかったことを責める浩二。言い淀むかおり。ここの会話に一周目は違和感を感じなかったのだけれど、よくよく考えてみるとちょっと噛み合ってないんだよね。

浩二「好きなのに!かおりさんのこと大好きって言ってるのに!」
かおり「あ、あは…そう、面と向かって、思いっきり言われると、その…」
浩二「それでも駄目なの?結局なにも通じてなかったの!?」
かおり「い、いや、その…」

かおりを放したくない浩二は、かおりに釣り合う男になるように頑張るから、と懇願する。それを拒むかおり。この辺は、無気力な人間にありがちな自分への自信のなさの表れなのかなとも思えたり。
かおりは浩二を囲ってしまう前提でマンションを借りた訳だが、自分の気持ちが浩二に全然伝わってないことに凹み気味です。で、態度を硬化させてしまう。

かおり「め…」
浩二「…?」
かおり「めんどくさい」
浩二「え…」
かおり「一度や二度寝たくらいでそこまで考えるなんて、なんてめんどくさい奴だ」
浩二「かおり、さん?」
かおり「ちょっと誘惑されたくらいで、そこまで本気になっちまうなんて、なんてめんどくさい奴だ」
浩二「そ、それ…どういう…」
かおり「好きだって勘違いしただけで、どこまでも先走るなんて、なんてめんどくさい奴だ」

字面からは分からないけど、微妙な機微を感じる演技で一色ヒカルの実力に感心するセリフ。
これはかおり自身に対する言葉でもある。自分の気持ちが全然浩二に伝わってないのに一緒に住もうとマンションを契約しちゃう自分の馬鹿さ加減に呆れたり、苛立ったりしている。

かおり「めんどいの嫌。マジなの嫌。純愛は…嫌いだ」

多分、かおりは極めて現実社会にありがちな人間なんだと思うんですよね。本気になっては空回って傷付いて、力を抜いてやる方が傷付かずにそれなりに上手くいくからそれで通して、一見器用で世慣れてるけど実際は繊細で不器用で本気になることに恐怖を抱いている。

かおり「浩二…私、お前のこと、嫌いじゃないよ。むしろ好き」
浩二「………」
かおり「でも私は…うん、やっぱり、出てく」
浩二「………」
かおり「…ごめんね」



最終話「大騒動の小さな家」
「大草原の小さな家」くらいは僕も聞いたことあります。

ついにかおりの引越しの日。荷物運び要員として貴重な男手である浩二はモチベーションが極めて低い。小雪に叱咤されながらダラダラ働く。フローリアス樹ヶ丘五階女性陣(かおりを除く)がてきぱきと働く中、肉体労働に関しては植物並のかおりは邪魔にされる。自分の引越しなのに。

小雪「ちょっとかおりさん。みんな忙しいんだから邪魔しないようにキッチンの中でビールでも飲んでて」
かおり「…足手まとい?」
瑠璃「遠慮がちに言うとそんな感じ」
クリス「ルリ!ソレハvery very little 失礼ヨ」
涼子「そうよ瑠璃ちゃん。足手まといなんてとんでもない」
涼子「かおりさんはわたしたちと同じ速さで動けないだけなんだから」

手は結構速いけどな。なんちゃって!!(反省します。
小雪に緩衝材渡されてプチプチやってて良いよと満面の笑みで言われるかおりって人間として結構終わってるよな。いや、僕は大好きですけど。

「観葉植物の鉢植えはどうする?」って件について自分で聞くのがきまずくて瑠璃に伝言ゲームを頼む浩二。ええい、イライラするウジウジな奴め!伝言ゲームは浩二→瑠璃→昭→クリス→かおりと進む。間にクリスを挟んだら絶対上手く行かないと思うのだが…。

クリス「『官能小説の母上はこうなる運命だ』とカオリが…」

ちなみにクリスが示したのは『母娘萌姦 悦虐ラブラブ生調教』藤枝母娘と浩二がモデルになってるという、身内を売ったような小説だが、いや、正直ちょっと読んでみたい。



かおりの部屋から荷物が全部なくなって、かおりと初めて会った日を思い返す浩二。回想でもかおりは下着にワイシャツという格好だった。大学1年からそれなのか…。で、そこに現れるかおり。浩二の視線が誰に向いてるか、かおりは分かっていた。

かおり「なのに…どうして今になって私の誘惑に負けてんだよ、お前。肝心なとこでヘタれちゃって…いや、固かったけど」

何でシリアスなシーンにシモな笑いを挟むのかwww

浩二「きっかけは、多分あれ。かおりさんが最初に出てくって言い出したとき。ほら、俺がゴネて…」
かおり「………」
浩二「そしたら、かおりさんが優しくて…背中が触れて、あたたかくて、やわらかくて、気持ちよくて」
かおり「お前…スキンシップに弱かったのかぁ…そっか…当たり前だよな、マザコンなんだから」

浩二は自分が如何にかおりを想っているかを語ってるんだけど、かおりは小雪からもらった緩衝材をプチプチし始める。照れ隠し?

かおり「浩二は、本当は私のこと、そんなに好きなわけじゃない」

似たセリフがパルフェの里伽子ルートにもあったなぁ、と思ったり。これは半分は、自分が諦めるために自分に言い聞かせてる節もあるよね。


新居着。運び込みというところで、荷台にいた浩二が乗り物酔い。新居のトイレで吐くわ、ベッドを占領するわ、という体たらく。

小雪「ごめんねかおりさん。新品のベッド、いきなり使っちゃって」
かおり「いいよ、全然問題ない。それに…小雪が謝ることじゃない」
小雪「それでもごめんね」
かおり「小雪が謝ることじゃないて言ったよね?」
小雪「かおり…さん?」

かおりの微妙な心境を表してるよなぁ。浩二に代わって謝る小雪って浩二の何なのさ、ってかおりの立場としては思うわけで。いや、なかなか可愛いとこありますよね、かおりさん。

かおりの新居は2LDK。ベッドもソファーも大きい。僕は一周目には何にも気付かない鈍感でしたが、二週してみるとなるほど怪しいところだらけだ。セリフの中にもソファーが大きいってのは言及されてるし。



浩二は働くようになったものの、ちょっとヤケっぽい。かおりと話そうとしないし、かおりもかおりで浩二と話せない感じ。モヤモヤするなぁ、この二人。

小雪「もう、まだイジけてる。ホントにごめんねかおりさん」
かおり「だから!他人が謝るなって!」
小雪「っ!?」
涼子「かおりさん…」
かおり「あ…」

僕はやっとこの辺で何かおかしいよなって感じになってきました。涼子のこれは事情が分かってる反応だよなぁ。


引越し完了ということで宴会開始。浩二はベランダで黄昏気味。小雪は泣き上戸の説教上戸になってかおりに絡む。良い奴だなぁ、かおり。OPで登場人物は成年と書かれているので、皆して酒を飲んでいる。そういうシナリオが許されるんだから良い時代ですね。今から10年近く前のゲームですが。

かおり「小雪…本当はお前があいつの側にいるべきなんだよな。私とか、あのひとじゃなく…」

こういうセリフってお察しキャラらしいですよね。自分と相手の関係以外は気にしない、気にする余裕がないヒロインよりも周りが見えちゃって苦しむヒロインの方が僕は好き。

涼子「…いつでも会えるわよ」
浩二「それは…お互いの心が離れてない場合に限るよ」
涼子「離れてないわよ?かおりさんと浩くん」
浩二「どうして、そんなことわかるのさ…」
涼子「ん~…今日一日だけでも、色々とわかったわよ?」

かおりの部屋に何が増えていた?という涼子からの謎掛け。浩二にはその答えが分からない。その答えがかおりの本心を知る鍵になる。

涼子「今はわからなくても、浩くんが本気でい続ければ、必ずかおりさんの本気が帰ってくるから」

浩二は、涼子が自分に甘いのが不思議でならない。自分は恋人である涼子を裏切ったわけで、そうまで涼子に優しくしてもらう理由がないと感じている。いや、でも、涼子にとっては恋人じゃなくなっても、浩二は自分の息子みたいなものな訳で。

涼子「浩くんだもの」
浩二「どの俺?お隣の子の俺?家族同然の俺?それとも…」
涼子「お隣の子で、家族同然で、大好きな浩くん」

涼子「…浩くんが見ようとしなければ」
浩二「え…?」
涼子「いつまでたっても、“あの子”の本当の気持ちに気づかない」

母親であり、恋人である涼子は浩二の全てを受け容れ、そして助言する。浩二の幸せを願っているから。このシーンで涼子のことが好きになった人もいたんじゃないだろうか。僕は、正直なところ涼子の株が上がりました。



宴もたけなわですが、そろそろお開き。最後にかおりから皆へ一言ということに。

涼子「…自分から言うんだったら、これが最後のチャンスよ」
かおり「え…」
涼子「みんな帰って、ここに一人ぼっちになって…30分経って、1時間経って、1日経って…」
かおり「………」
涼子「そのとき、後悔したくなかったら、もう、折れるしかないと思うんだけど?」

おいおい、こっちの背中も押してくれるのか。優しい女だなぁ、藤枝涼子は。いや、でも、それでこそ、この擬似家族の母親役というべきかもしれない。フローリアス樹ヶ丘5階の母親役ということは、かおりにとっても母親代わりのはずだから。

かおりから一人一人へ一言ずつ。
特に涼子への一言が良い。

かおり「涼子さん…一番迷惑かけたね。取り返しのつかないくらい、酷いことしちゃったね」
かおり「ごめん…ごめんね。もうしないから」
涼子「さあ…何のことかしら?」

昭、クリス、瑠璃、小雪、涼子と来て最後に浩二。

かおり「浩二…」
浩二「うん…」
かおり「私…私、さ…」
涼子「………」
浩二「な…なに?」
かおり「………さいなら」

ここまでお膳立てされながら、別れの言葉しか言えないかおりはヘタレ女だと思うぜ。いや、でも、そこが可愛いとも言えるわけだが。



帰り道。レンタカーの返却に付き合う浩二。藤枝母娘と瑠璃とクリスはタクシーで帰っている訳だが、そっちではなくこっちに付いてきた真意は、涼子から出されたヒント「かおりの部屋に増えていたもの」についてヒントを貰うため。

増えたもの、PC。元々ラップトップとノートが1つずつだったのが一つ増えている。リビングテーブル。輸入物で余裕の10万越えという高級な二人がけのソファー。

浩二「稼いでんなぁ…あの人」
昭「ちと浮かれすぎのきらいはあるけどね。さ、浩二の番」

さて、かおりは一体何に浮かれているのか。
増えたものはまだまだある。本棚。中身がスカスカの洋服ダンス。大きめのダブルベッド。そして、ワンルームでも良かったはずなのに2LDKを選んだということそのもの。さて、導かれる答えは如何に?



かおりの家。インターホンとノックの音。鍵が閉まっていないドアを開けて、かおりの前に浩二が現れる。急な登場に狼狽するかおり。

かおり「ど、どしよ…なんで、なんでぇ?」
浩二「もしかして、もう寝てる?」
かおり「う、うわ…うわぁ…」
浩二「なんだ、起きてるじゃん。開けるよ」
かおり「あああ開けるな!」
浩二「そんな台詞、着替え中だって言ったことないじゃん」
かおり「だって…だって…」
浩二「だって…泣いてるから?」



ようやく、彼は正解に辿り着いたようです。いや、正解なんてものは無数にあるものですから、そのうちの一つと言えば良いだろうか。少なくとも、愛とセックスで解決できる類の解答に彼は辿り着いた。



所変わって藤枝家。
涼子「小雪ちゃん…」
小雪「はぁ…すぅ…」
涼子「ママはね…あなたがいれば…何もいらない」
小雪「すぅ…ん…すぅぅぅ…」
涼子「いらないの…」

辛いなぁ、涼子。



さて、かおりの前に戻ってきた浩二。

浩二「なんで俺、あんなにいじけてたんだろ…かおりさん、こんなにちっちゃくて可愛いのに。俺が、守らなきゃならないひとだったのに…」
かおり「わ、悪いものでも食ったのか?」
浩二「熱に浮かされてるのは確かだよ…嬉しくて、嬉しくて、かおりさんを抱きしめて、めちゃめちゃにしたいと思ってる」
かおり「う、嬉しいって…お前、大丈夫か?」
浩二「やっと、気づいたから…俺は、とんでもない勘違いをしてたってことに」

勘違い。かおりがこの部屋を選んだのは、二人で住むため。

浩二「自分の気持ちのことばっかで、かおりさんがなにを考えてるのか、気づこうともしなかった…ごめん」
かおり「だからぁ…お前なんかと関係ないんだって。私たちがどうなろうと、いずれ出てくつもりだったんだって…言ったよな、前も?」
浩二「そうだね…確かに聞いた。俺、めっちゃ悲しかった」
かおり「そ、それでさ…部屋探して…紆余曲折あって…やっとここ見つけて…契約して…いろいろあって…現在に至る」

「紆余曲折」と「いろいろ」について気になる浩二。

かおり「予算は10万以内。ワンルームでもいいから、なるべく新築」
かおり「どうせ出かけやしないから、駅からの距離とかはどうでもいい」

身の丈にあった一人暮らし。そのつもりが狂ってしまったから、現状がある。

かおり「新築は望み通り。駅から徒歩15分。これもまぁ良しとしよう」
浩二「そうだね」
かおり「けど…2LDKで家賃15万5千円?敷金と礼金合わせて80万以上ぶっ飛んだ?何だそりゃ?」

大きめのダブルベッド23万8千円。ソファーもリビングテーブルも、全部二人用。出ていくというかおりと、一緒にいたいと言って引かない浩二の、意見を集約した結果の産物。

かおり「なんでこんなデカいとこ契約しなきゃなんないの?どうしてなんでも二人用のもの選ばないといけないの?」
かおり「私の稼ぎ程度じゃ、滅茶苦茶キツかったんだからね!」

かおり「めんどくさい」
浩二「え…」
かおり「一度好きだって言われたくらいでそこまで考えるなんて、なんてめんどくさい奴だ」
かおり「ちょっとなつかれたくらいで、そこまで本気になっちまうなんて、なんてめんどくさい奴だ」
かおり「好きだって気づいただけで、こんなにも先走るなんて、なんてめんどくさい奴だ」

かおりはサバサバしてるようで、とても、めんどくさい女だった。男の言葉に一喜一憂して、ちょっとしたことで先々まで思いを巡らせてしまって、度を越してはしゃいだり、どうしようもないくらい沈んだり。

「めんどいのOK…」
「ん…マジなの歓迎」
「かおりさん…大好きだ」

浩二のトドメの告白。しかし、引越し話の時にかおりが離れようとしてると誤解した浩二への不信は大きい。秋月かおりは臆病で繊細な女なのだ。丸戸ヒロインは下世話なほど繊細で傷つきやすい。

かおり「浩二が私と同じこと考えてないって知って、浮かれてた気持ちに、冷水を浴びせられて、自分の先走りが物凄く怖くなって…」
かおり「そりゃそうだ、冷静に考えたら、これって人の男奪って、しかも囲っちゃうってことだし」

浩二を拒むかおり。かおりの葛藤に気付けなかったこと、傷付けてしまったこと、その罪を償いたいという浩二。

浩二「だから…やらせて」
かおり「………」
浩二「やらせて、かおりさ…」



よりによって、この場面で出てくるのが「やらせて」なんて言葉だった訳で、そりゃ殴られますよね。涙腺を緩め気味だったせいで笑いへの耐性が甘くなっていた。大笑いした。まぁ、浩二はかおりのヒモになるわけだから、困ったら身体でってのは何らおかしくないような、いや、おかしいかww

かおり「お前、ここまで私を追い詰めといて言う言葉がよりにもよって『やらせろ』か!?」
浩二「すぐにエロに持ち込むのはかおりさんの持ち味じゃん」
かおり「私はTPOをわきまえてる」
浩二「俺だってそうさ。今は…やっちゃう時だよ、かおりさん」

かおりの愛人、もう少しアレな言い方をするとヒモになる決意を固めた浩二は忠実にその役割を果たすべくかおりに迫る。押しに弱いかおりは案外あっさり浩二に唇を許してしまう。抵抗出来ないまま、結局やっちゃうことに。

浩二「だって俺、かおりさんの愛人だもん。かおりさんを気持ちよくすることにかけては妥協しないよ?」

いざ、浩二が自分の胸に飛び込んできて、こんなこと言ってどんどん攻めてくると、うぶなお嬢ちゃんのような反応しか示せなくなるかおり。浩二になすすべなくやられてしまう。実際「いやいや」言いながらかおりノリノリだしな。アナルセックスまでしてしまうし。



翌朝。浩二に犯されまくってボロボロのかおり。安らかに眠る浩二を見て「ええい腹の立つ」なんて思いつつ、寝言で名前を呼ばれて機嫌を良くしてしまったり。それがまた、浩二にすっかり惚れ込んでいることを実感させられて腹立たしくなったり。ベッドマフィア呼ばわりしてみたり。この前はヤクザだったけど格が上がってる…のか?



かおり「寝言一発で全部チャラになると思ったら大間違いだ!この性欲魔神め!」

夜を徹して10回もセックスをした二人。浩二の性欲に舌を巻くかおり。かおりの本に出てくるキャラはそんなもんだと反論する浩二。いや、その反論もどうなのよww

かおり「あの物語はフィクションであり、実在の人物、団体とは一切関係なく、従って登場人物の精力、持続力、耐久性などは作者の妄想であり」
かおり「身近にそんな人物がいるなんて想像もしてませんでした~」

この台詞、クスっと出来て好き。自分は何て男を囲うことになってしまったのだろう。何て男に惚れてしまったんだろう。なんてことを言いつつも、浩二が愛しくて、浩二と一緒にいるのが幸せで、そんな状態に陥ってることがちょっと悔しくて。



暫く後。



なんつー状態で仕事してんだあんたwwいや、休憩中の光景だと思おう。この体制だと浩二逞しい感じするなぁ。頼れるなぁ。

恐らく昭に「たまには顔出せ」と言われたらしい浩二は、週末久々に実家に戻らないかと提案する。難色を示すかおり。浩二をヒモにしちゃってる状態に対する後ろめたさがあるんだろうなぁ。

かおり「顔向けできないよ。昭さんにも、小雪にも。…涼子さんにもね」
浩二「…なんか駆け落ちした日陰女みたいだぞそれ」
かおり「…自覚あるし」
浩二「うわぁ…」
かおり「全部、私のわがままが悪い訳だし」

かおりは浩二を囲ったからには責任を持つ、ということで昭からの仕送りも全て返している。適当なようでいて真面目と言うか、何と言うか。いや、それが帝王大生っぽいな、うん。

かおり「うるさいなぁ…あんたは私の側でゴロゴロしてりゃいいのよ」
浩二「その立派なヒモ扱いはやめてくれよ…何年一緒に暮らせば考え改めてくれるかなぁ?」
かおり「…少なくとも浩二が大学出るまで」
浩二「まだ半年もあるのかよ…」

高3の夏からだから、もう約四年も一緒に住んでるのか。その四年間で、浩二がつけた家計簿によると浩二はかおりに400万の借金があるとのこと。私大文系だと授業料だけでも400万は超えるから浩二は国公立に進んだのだろうか。勉強したのだな、多分。

「その借金だけどさ…そろそろ踏み倒す気にならない?」
「その…私が、債権者と保証人を兼任するってのはどう?」

夫婦であるからといって直ちに債務の保証人になる訳ではないけれど、なんてツッコミは野暮ですよね。かおりの、すごく、遠回しで探り探りなプロポーズ。対等でないとだめだと拒む浩二。浩二の反応にいちいち律儀に悲しそうな顔するかおり可愛い。

浩二「週末、実家に戻るぞ。二人して。そこで詳しく教えてやる」
かおり「………」
浩二「ヒントはだなぁ…最初がプ」
かおり「あああ言うな!変な期待持たせるな!」

ここで観客(?)の拍手が聞こえてくるのが良い。アメリカンで大変良いww浩二からのプロポーズ予告に思わず涙ぐむかおり。この人、浩二が絡むと弱いなぁ。。。



かおりルートは、ちょっとした弾みで生じてしまった関係をどう処理するか―無かったことにするのか、未来へ向けて発展させていくのか―っていうベタな筋なんですけど、秋月かおりっていう個性的なキャラクターがそこに配置されたからぐっと物語が面白くなった気がします。

ふらふらしつつも器用に世の中渡っていくタイプのかおりが、浩二と深く関わったせいで「らしく」なくなっていく様子は微笑ましいですし、「これはどういう気持ちなんだろう」と考えさせられることもありました。浮かれて浩二との同棲準備を進めてたってのは驚かされましたし、あぁ、かおりは可愛いなとも思いました。

浩二の側にもうちょっと葛藤があっても良かった気もするけど、自分が最低なことをしていると気付いた時にはかおりがぶっちぎって一位を独走していたというのは、リアルと言えばリアルなんだよね。


今日はここまで!
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さて、テスト期間だったり、PCがクラッシュしたりという困難を乗り越えてこんにちは。「ままらぶ」の個別ヒロインについてのプレイ日記というか、レビューというか、そういうものを書いていきたいと思います。第一弾は秋月かおりです。取り敢えず、共通ルートからかおりルートに入るところまで。


秋月かおり CV:一色ヒカル
帝王大(!?)の学生で浩二の家庭教師で売れっ子の官能小説家。
朝に弱く、活動性が低く、下着にワイシャツ一枚という裸同然の格好で五階をうろうろしている。色気担当。ポジション的には浩二の姉。常に面倒くさそうで、泰然自若としているが、鋭い洞察力を持っており浩二と涼子の関係にいち早く気付く。
パルフェのかすり、ダメ恋の夏夜と同タイプの下世話お姉さん。身も蓋もない言い方だとは思うが、僕はこの系列のキャラクターが大好きです。ええ、大好きです。しかも一色ヒカルだぜ、やっほー!!



第1話「ファミリー555」
仮面ライダー555の撮影はうちの近所の目白大学でやってました。龍騎に出てきた喫茶店の撮影はうちの隣でやってました。平成ライダーはあんまり見てないなぁ。∨3派です。

昭提案の入居五周年記念パーティは明日土曜日。しかし、入居記念日は涼子と浩二にとっても出会った記念日なわけで、どうにかダブルブッキングを回避しようと必死になるわけだけど、必死に言い訳をしてパーティを取り止めにした結果として浩二は土曜日に小雪とデートをすることに。おいこら、それは本末転倒だ。浩二はどうにかして涼子とのデート成功を目指す。
というのあらすじ、って感じです。



家庭教師の時間中に音読しながら官能小説を書くかおり。家庭教師の時間中に涼子とのディナーに向けてマナー本を読む浩二。お前ら勉強しろ。

かおり「『どうして受け入れてくれないんだ!僕は母さんのことをこんなに愛してるのに!』雄一は、剥き出しになっているそそり立ったペニスを握りしめ…」
浩二「待て!その設定はやめてくれ!」

擬似的とは言っても母子カップル(この表現どうなのよ)が身近にいると、こういう話を書くのも捗るってもんですよねww



トリトンの部屋に涼子を連れ込もうとしたところ、折り悪くトリトンで打ち合わせをしていたかおりと担当編集者が浩二の視界に入る。編集者がかなり強引な感じにかおりを部屋に連れ込もうとしてる訳だけど、かおりって案外押しに弱いタイプなんですかね。

浩二「九回裏、ツーアウトフルベース、カウントはツースリー。…スコアは三対三」
涼子「浩くんっ…」
浩二「絶体絶命、ピッチャー桜木。ランナを見て、ゆっくりとモーションに…」

編集者「だからぁ、話すだけって言ってんだから、もっと気楽に…」
かおり「悪いけど…そういうの虫酸が…」
編集者「ぐええっ!?」
かおり「…え?」

浩二「…デッドボール。押し出し~。樹ヶ丘学園、サヨナラ負け~」
涼子「やったぁ!さっすが浩くん」

編集者に硬球投げつけてノックアウトする浩二。カッコイイ!!流石は元エース。そういや、練習を見にきて威張り散らすだけのOBをビーンボールで仕留めたってエピソードが涼子・小雪ルートの方であったような気がするな。可愛い顔してラフプレーも軽々こなす浩二君イカしてるぜ。

かおりルートのつもりなんで、結局は帰る方の選択肢。午後11時59分、ギリギリで小雪との記念日に間に合った浩二。明日は日曜日だし、帰って夜更かししてパーティーをしようと仲良く二人で帰る、というところで現れるかおり。



かおり「こんな遅くに二人きりって…済ませることだけ済ませた帰り?」
口を開けば下世話な台詞しか出ないトコ、大好きです。上機嫌なかおりは六年目突入記念パーティーの費用を出してくれる。さてさて、上機嫌な理由とは?

かおり「ついでにこれ返す」
浩二「…へ?」
小雪「ボール?」
かおり「な~んであんなとこにいたのかなぁ?エース君」

お察しキャラのかおりさんには何でもお見通しですww




第2話「アメリカン・フィアンセ」
主人公が全く知らないうちに決まっていた許嫁が現れるというベタな話。
昭からの国際電話(BGMに銃声付きww)で大切な客人の来訪を告げられる浩二。クリス襲来。ファッションセンスとか色々やばい。しかも速攻でキスしてくる。で、嫉妬の鬼と化した小雪に責められる浩二。気の毒。

かおり「その前にさぁ…その娘はどしたの?小雪が窓から突き落とした?」
小雪「してないっ!」

涼子と小雪と浩二の関係を面倒臭くするのがかおりの趣味なんだろうかwwと、いうところで風呂から出てきたクリス。服は涼子が洗濯してしまったのでバスタオルを巻いただけ。それにまた怒る小雪。

かおり「い~じゃん別に。あたしだってよくやってるし」
小雪「その行為を一度だって認めた覚えはないの!」


場が紛糾する中、のこのこ帰ってくる昭。更に紛糾する場。何故か土産はお饅頭。「シカゴに行ってきました」って名前だし…。元ネタは「草津に行ってきました」か?

かおり「…あ、このお饅頭アメリカものなのに美味しい。涼子さん、お茶頂戴」

この頃のかおりは徹底してマイペースを貫いているなぁ。



クリスに色々と妙な日本文化を吹き込むかおり。泡踊りとか尺八とか夜這いとか…。で、被害を受ける浩二。いや、流石に尺八とかされてはいないが。

浩二「かおりさん!クリスに変なこと吹き込むのやめてよ!」
かおり「クリちゃんに?何言ったっけなぁ…」
浩二「待て!まずその愛称からやめてもらおう」

もうwwホント下ネタしか言わないなwww大好きだ!!言い慣れてるから良いって、馬鹿野郎!!


クリちゃん(笑)の大暴れの様子を画像でご覧下さい。









と、散々大暴れしたクリスはついに家庭内裁判(?)にかけられる。

クリス「Sorry…スビバゼ~ン」
かおり「あ~あ~泣かした泣かした。クリス、ほら、その悲しみをこのオカリナの音色に乗せるのよ」
小雪「…何でオカリナ?」

クリス「ズ…ズビバゼ~ン!Yoyoyoyoyo~」
かおり「あ~あ~また泣かした。クリス、今度はこのピロピロを…」
浩二「お願いだからこの状況で遊ばないでかおりさん」
かおり「場を和まそうとする私の地道な努力を」

だったらお前が吹けwwwてか、クリスはどんだけかおりに乗せられるんだ。素直にも程があるってもんだろ。取り敢えず、しばらく距離を置くということで置くということでまとまりましたとさ。



夕食時になっても買い物に行ったきり帰ってこない涼子。心配(?)するかおりと小雪。

かおり「…かかっちゃったのかなぁ」
小雪「ママはパチンコ玉が換金できることも知らない人なの!」
かおり「小雪、パチンコ玉は換金できないよ。景品と交換するしか…」
小雪「そういう詭弁はいいから手伝ってよ」

このスレまくった会話いいなぁ。しかし、高校生にして「かかっちゃった」の一言でパチンコだと分かる小雪はどうなのかしら。詭弁を言うかおりのというか、一色ヒカルの棒読みが光るww

記者「犯人の向かい側、若い男女が銃を向けられています。何か犯人と言い争っているようです」
かおり「若い男女だってさ…やっぱり涼子さんって歳不相応な外見だよねぇ」

帰ってこないと思ったら、涼子と浩二とセットで銀行強盗の人質に。テレビ中継でそれを知る二人。で、かおりさん、そんな状況で言うことがそれですかアンタは。あ、取り敢えず浩二と涼子は無事に助かりました。



またクリスは暴れましたけどね。



第3話「Dear my sinister」
偶然を装って菊永瑠璃登場。頭脳タイプのキャラがかおりと瑠璃と二人になったので、こっから丁々発止の遣り取りが期待できます。取り敢えず、登場した瞬間から表裏感が満載なんだが、どうもかおりは違和感を覚えている模様。お察しキャラだからな!

かおり「…浮かない顔ね、浩二」
浩二「かおりさんまでそゆこという…?」
かおり「相談なら乗るわよ」
浩二「交換条件は?」
かおり「あんたのそそり立った赤黒い肉棒見せてくれない?最近見てないからどうも実像を思い出せなくてさ」

お察しキャラのかおりが助け舟を出したのかと思ったら、やっぱ下ネタしか言えないクソアマだったwwま、二人の間では挨拶みたいなもんですけどね。かおりの方が若干あわよくば、を狙ってるだけで。。。

かおり「もしかしたら、感じ取ってるのかもね」
浩二「何を?」
かおり「私を、騙し切れてないこと」

で、こういう風にたまにカッコイイこともあるから困ります。


浩二と瑠璃の関係を端的に表すのが以下の二枚。
こちらが過去。


こちらが今。


浩二は瑠璃の奴隷、なのだそうで。10年前何も告げずに引っ越してしまったことを根に持っている模様。しかし、縄跳びでSMプレイってのは、ええ、その、伸びちゃうと飛びにくいよ?(どうでも良い

瑠璃は自分の地元である成海大に浩二を進学させようと画策する。拒むものの思い切り逃げ腰の浩二。瑠璃は説得ではなく浩二を樹ヶ丘にいられなくする作戦に出て、浩二は下着泥棒の濡れ衣を着せられる。何か、クリスと小雪が瑠璃の策にこれ以上ないくらいあっさり引っ掛かってるのが可愛らしくて良い。それを傍観するかおり。かおりとの連携プレーで助け舟を出す涼子。結構ヒヤヒヤするね。



下着泥棒作戦に失敗した瑠璃は強硬手段へ。要はこういうことww



瑠璃「『胸は小さいほうがいいんだ』ってお兄ちゃんが!」
かおり「…浩二ってつるぺた好きなの?」
昭「何言うかなぁ…膨らみきってない蕾も、たわわな果実も、どっちも平等に愛すよう、厳しくしつけてあるに決まってるじゃないか」
かおり「…だよねぇ」

瑠璃「お兄ちゃん、いつも瑠璃の体のことほめてくれるから…すべすべで、良い匂いがするって…まだ『女の子』の体が大好きなんだって」
かおり「…浩二ってペドなの?」
昭「何言うかなぁ…守備範囲は1○歳から90歳まで。好き嫌いせず誰にでも手を出せって厳しくしつけてあるに決まってるじゃないか」
かおり「…だよねぇ」

この二人の妙な余裕が素敵。

涼子「そんなに若い子の方がいいんだったらもう勝手になさいっ!」
かおり「いや、この際若い子ってのは関係なくない?」

無駄に冷静www このイベントはイマイチ本音がどこにあるのか分からない涼子が、結構浩二に本気なんだなってのが分かって嬉しいですよね。



瑠璃への反撃に出る浩二。フローリアス樹ヶ丘は桜木父子が経営する高級娼館だったのだ!という嘘を自分から話しておいて「知りすぎたお前には消えてもらう」とか言い出す浩二。かおりもグル。ノリノリである。という狂言の中で瑠璃の悪巧みが明らかになり、浩二は樹ヶ丘を追われずに済みました。良かった良かった。


回想シーン。大体全てお見通しのかおり。

かおり「仕事の癖でついつい人物観察が習慣になってね…態度、言動、視線の動きから肌の艶まで」
浩二「最後のって関係あるの?」
かおり「…関係あるよ。特にあんた周りに」

涼子さん、若く見えるけどやっぱり浩二と上手く行ってる時のほうが肌艶良いとかそういうのってあるのかしらね。

かおり「協力してあげてもいいけど、二つほど条件がある」
かおり「私と契約なさい。ちょうど今、アシスタントが入り用でね」
浩二「…それって今とどう状況が変わる訳で?」
かおり「私は…あいつに比べれば、ちょっとはマシよ?」

QB「僕と契約して官能小説家になってよ」って奴ですか?ww




第4話「こちらオータームーン出版社」
瑠璃の支配から脱したものの、かおりのアシスタントになって扱き使われる浩二。かおりが手を火傷したため、かおりが喋ったのを浩二が打ち込むという執筆風景。出版社との調整まで浩二がやっている。

かおり「浩二台詞。お疲れ様、いつも大変だね、かおりさん。浩二台詞終わり」
かおり「私が振り向くと、いつの間にかそこには、コーヒーをトレイに載せた浩二が微笑みながら三点リード」
浩二「大変なのは俺だぁっ!」

かおり「浩二は背中から私を抱きしめると、耳朶に舌を這わせ、シャツの上から胸を揉みしだく」
かおり「浩二台詞『ね、ねえ、かおりさん、俺、もう』三点リード」
浩二「そんなにコーヒーが欲しいなら淹れるからその嫌がらせだけはやめて!」

えーっと、うん、大体こんな感じでして、瑠璃の頃より浩二の立場がマシになったか、というのは難しい問題ですね。

かおり「ライターが途中で逃げたエロゲーのサルベージだって。明日から忙しくなりそうね」
どっかで聞いた話だね。いや、良くある話だけど。



かおりを除く樹ヶ丘5階女性陣会議。かおりが浩二を独占している状態に異議を唱えたいらしい。年の功とか何とかでかおりの前に押し出される涼子。瑠璃の腹話術人形状態。



瑠璃「だからと言って、あなたが浩くんを好きにしていいっていうの?」
涼子「だ、だからと言って、あなたが浩くんを好きにしていいっていうの?」
瑠璃「大体あなた、浩くんのなんなの?いつも裸同然の格好で彼の前をうろついて。それって誘惑しているつもりなわけ?」
涼子「だ、大体あなた、浩くんのなんなの?いつも裸同然の格好で彼の前をうろついて。それって誘惑しているつもりなわけ?」
瑠璃「目障りなのよあなた。もう彼の前に姿を現さないで頂戴。わたしのお腹の中には彼の赤ん坊がいるのよっ!」
涼子「め、目障りなのよあなた。もう彼の前に姿を現さないで頂戴。わたしのお腹の中には…っていやだぁぁぁっ!?」

まぁ、その、嘘から出たなんとやらという奴なんですけどね。しかし、涼子と浩二の関係を知っている瑠璃とかおりとが涼子をいじってる様子はなかなか面白いですね。

かおり「今のが涼子さんの本心だったら、あっさり引いたんだけどねぇ」
かおり「さ、締め切り締め切り…じゃあね」

女性陣束になってかかっても、ちょっとかおりは手強いぞ。



かおりが受け持つエロゲーのヒロインは姉妹にしか見えない母娘。これを浩二に手伝わせるのは嫌がらせだな。嫌がらせだろ。

浩二「…見た目若くて美人だけどおっとりした母親、玲子と、主人公と同じ学園に通う、小うるさい幼馴染の小春…?」
かおり「定番だねぇ」

浩二に母か娘、どちらか片方のストーリーを任せようとするかおり。何か「どっちが好き?」みたいな話になってるけど、いや、違うからな、浩二くん。で、選択肢四つのうちで「どっちも選べない」とすると以下の遣り取りが出て面白い。

浩二「…ちょっと考えさせて」
かおり「そんな悠長なこと言ってる時間はないんだって」
浩二「人生の一大事じゃないかぁ」
かおり「主人公に自分を重ねすぎ」
浩二「ほ、他のキャラに逃げるって選択肢はないの?例えば、隣のお姉さんとか」

かおり「…『逃げる』扱いか、その新選択肢は」
浩二「は?」
かおり「別にいいけどね…」

かおりが浩二に対して何らか執着を持ってる様子を見せたのはここが初めてじゃないかな?ここまでは他のキャラクターの遣り取りを傍観してるのがメインだったし。ちょっとワクワクしてきますね。



かおりが不動産屋から出てきたのを目撃する涼子。不動産屋に行くのは不動産が必要な場合であって、投資目的とかでない限りは引っ越すことになるわけで。急遽持ち上がるかおりの引越し話。どうも両親が帰ってくるから他所で一人暮らしをしようかということらしい。

瑠璃「…両親いたんだ。てっきりその辺から生えてきたんだと思ってた」
クリス「…確かにカオリは行動範囲がplant並ですカラね」

瑠璃「高校通ってたんだ制服姿のかおりって想像できない…」
小雪「う~ん…それについては、実はあたしも」
クリス「…確かにカオリは服装がplant並ですカラね」

お前ら失礼だな。いや、事実だけど。事実だけど。あと、服装が植物並ってなんだ。


かおり「かおりが抵抗しないのをいいことに、浩二の手は、白いシャツの隙間から、二つの山の頂上目指して差し込まれる」
浩二「………」
かおり「浩二台詞『ああ、かおりさんのおっぱいやわらかい』浩二台詞終わり』」
かおり「かおり台詞『やんっ、いきなり摘まないでぇ』かおり台詞終わり…」
浩二「…って、うわぁっ!?」

かおりの引越し話を聞いて、意気消沈の浩二。仕事にも身が入らない。かおりの嫌がらせにもすぐ気づかないくらい。ちなみに、この仕事一つ一つがかおりの引越し資金になるわけで、それを考えると色々気合も入りませんよね。

自分が出ていくのが嫌なのかと問うかおり。家族だと思っていたのに、絆があると思っていたのに、と青臭いことを言う浩二。ちなみに、この会話はこの体勢。



かおり「あっおいね~、お前」
浩二「るさい」
かおり「まぁ、仕方ないか。それが浩二の武器でもあるからねぇ」
浩二「武器ぃ?」
かおり「そ~そ~。その青さと桜木家伝統の胡散臭さがミックスされると」
かおり「これがボディブローのようにじわじわ効いてくる訳だ」

そうなのか。効いてきてるのか…。

かおり「小雪なんか可哀想にね~。いっつもやられっぱなしでさあ」
浩二「やられっぱなしなのは俺の方じゃん」
かおり「そうやってナチュラルに口説いといて、本命があの人じゃねえ…浮かばれないわ」

かおりは浩二の身辺についてほぼ完璧な理解に至っている訳で、それでも浩二に引っかかってしまうのだから、他人のことを言えないくらいダメだよなぁ、と思ったりする。

かおり「…それでも出て行くなって言う?」
浩二「なんで言っちゃ悪い?」
かおり「そういうのはその女の男が未練たらたらで言う台詞」
浩二「な…?」
かおり「お前はママと妹だけに飽きたらず、姉にまで欲情する気?よくできた陵辱家族システムだね」

浩二は小雪に対して無自覚で、こういうことを言われても気付かないというか、意識されないというのは何なんだろうなぁ。という訳でまぁ、結論としては「私を引き留めたかったら、まずはやっちゃわないと」ということで。ひどいな。

昭パパからのアドバイスも似たようなもので「本気で行って欲しくないのなら、体で繋ぎ止めろ!」だそうで。クソ野郎ばかりか、このマンション。

浩二「んなことできるかぁっ!相手はかおりさんだぞ!?」
昭「そうだよ?お前なら絶対やらせてくれると思うけどなぁ…」
浩二「訳わからんこと言うなぁっ!大体俺はお前とは違うんだ!遊びでやっちゃってたまるかっ!」
昭「じゃ、やる時は本気でやらないとな。ちゃんと人生設計込みで」

何か、昭パパは意外と良いこと言うんですよね。あ、まぁ、今回引用したセリフは思ったより良い感じじゃなかったけど。でも「やる時は本気で」とか悪くないですよね。



翌朝、突如姿を消すかおり。朝壊滅的に弱いはずのかおりが!?よくよく部屋を調べると、どうもかおりはノーパソ持って出かけた様子。締め切り厳しいから缶詰になることにした模様。しかし、火傷が治ってない手では限界があるわけで。困ったなぁ、というところでドアがノックされる。

かおり「寝てる?」
浩二「どこをどう見たら俺が寝言言ってるように聞こえるんだ?」
かおり「いや、私が」

かおりのホテルに突如現れる浩二。行き先も告げずに出てきたはずなのに浩二が現れたことを、かおりは現実だと思えない。

かおり「…確かめてみるか」
かおり「キスしよ?」
かおり「ん…目閉じて、浩二…」

かおり「やっぱ夢か」

どうせ夢だろうからしたいことしとけ、みたいな感じが実は現実ってのはベタですけど、でも、よりによってかおりがね。いや、夢じゃないですからね。樹ヶ丘のホテルに片っ端から電話してかおりを見付け出した浩二。その行動力カッコイイぞ。

かおり「で、家族想いの浩二くんは、ここに来ることもちゃんと家族に言ってきたんだろうね?」
浩二「………」
かおり「特に………涼子さん」

かおり「一般論としては、一家のキーマンだから。彼女に話が通っていれば、とりあえず問題ないわ」
かおり「他方…推測の域を出ませんが~、非常に個人的な見解を述べさせていただくと~」

出た!丸戸得意の個別論、一般論。
回想。家を出る時に涼子に呼び止められる浩二。ここの選択肢でかおりルートに入るか決まってくる。かおりのところへ行くとは言えない浩二。これは、何というか、恋人である涼子に対して後ろめたい気持ちがあるからだよなぁ。かおりはかおりで、明らかに誤魔化しっぽいのに浩二を行かせてしまう。

かおり「なんで許すの涼子さん…知らないよ私」



というわけで、72時間連続稼動が決定した浩二とかおり。
27時間経過した辺りで一本完成。『淫欲シスター聖なるバイブ(ル)美尻に埋め込まれた嗜虐のロザリオ』ってひどいタイトルだな。頭が疲れたと言い出す浩二。

浩二「まる一日エロ台詞とエロ描写ばっかり聴かされ続けた青少年の身になって考えてみろ」
かおり「ああ…そういうこと」
浩二「しかもかおりさ…若い女の人の声で…」
かおり「個別論?一般論?」

かおりの声だから余計になのか、若い女性の声なら誰でもなのか。

かおり「興奮冷ますんだったら抜けばいいじゃない」
浩二「うがぁ~!!!」
かおり「ビデオチャンネル見るんなら、しばらく部屋出てるけど?」
浩二「あ、あ、あんた…あんたなぁ…」
かおり「でもそれだと10分100円だから勿体無いな…あ、そうだ、私を使えばタダだよ?」
浩二「聞くな、何も聞くな…俺は、俺はもう、ヒデぇ…」
かおり「よし、この際だ。コンドームもサービスしちゃおう」

空気が読めるかおりは、浩二に逃げ道を残しつつ、徐々に締め上げているような感じがある。優しいと言うか甘いと言うか。いや、ずかずかと踏み込むのが彼女の流儀でないだけかもしれないし、思い切ってしまえないからかもしれないが。丸戸の下世話ヒロインはいざとなるとヘタレっていうパターンだからなぁ。

一方の藤枝家。食器が割れたりとか赤い月とか月蝕とかオーロラとか夕立の後の虹とか黒猫とかカラスの鳴き声とか下駄の鼻緒が切れるとか、不幸の予兆山盛り。



かおりの仕事はこのまま行くと間に合いそう。これで引越しの資金が出来てしまうけれど良いのかと問うかおり。出ていくことを認めた訳じゃないと答える浩二。

浩二「やってることは、ものすげー低俗で、これが女子一生の仕事かとか言いたくなることはあるけど、仕事してる姿も全然格好良くないけど…」
浩二「それでも成功して欲しいし、嬉しい思いをして欲しい。てか、幸せになって欲しいんだよ、かおりさんに…」

ナチュラル口説き入りました。思わず狼狽するかおりが意外と可愛い。

かおり「その分…小遣いたっぷりやるよ。お年玉だって奮発する」
浩二「だから姉ちゃん大好きさ」
かおり「ふふ…そうか、大好きかぁ」

かおり「ふふ…私も大好きさ」

どんどん良い雰囲気になってしまう二人。これは危ない、というところでかおりが寝落ち。ふぅ、驚かせやがって。あ、これは死亡フラグ・・・。



かおり「あんたはヒモみたいだけどね…」
浩二「どこがよ!」
かおり「年上の女をとろんとろんに骨抜きにするところとか」
浩二「俺、何もしてないじゃん。ただ好きになっただけで」

いつの間にかラブラブ?の浩二とかおり。と思ったら即興劇でラストシーンを作るという話でした。

浩二「どうしてラストシーンだけ、こんな作り方にしたの?即興劇なんてさ」
かおり「迫真の演技が聞きたかったから…かな?」

下心透けてないかぁ、かおりさん。さて、どうにか完成して、二人してベッドに横になる。ここで帰る選択肢もあるものの、寝てしまうとかおりルート決定。そういえばベッドはダブルだったんですね。一人で来たくせに何故ダブルの部屋なんだ…。

かおり「深く考えない、さ、寝な。子守唄歌ってやろうか?」
浩二「やめろ。それで寝ちゃったらマザコンみたいだ」
かおり「んなら、おやすみのキスにしとく?」

と、言う訳でキスをしてしまいました。72時間ぶり二度目のキスをして満足気なかおり。

浩二「待て…何するんだよ」
かおり「あんたが嫌だって言わないのが悪い」

かおり「なんで断んないのよ」
浩二「かおりさんこそ…なんでしてくるのさ?」
かおり「そりゃまぁ………かなりなんとなく」

三点リード×3のところから色々と読み取りましょう。てかねー、ちょっと気になるお隣の男の子と三日三晩一緒にいて、出て行かないで欲しいとか、幸せになって欲しいとか、色々言われていたら、そりゃその気にもなってしまいますよね。

かおり「…帰る?涼子さんとこに」

ここで涼子の名前を出されると当然浩二としては迷う訳で、しかし、まぁ、何というか、ここまで来ちゃったらというか、この三日三晩一緒に過ごしたことの大きさと言うか、色々ありまして。

浩二「さわって…いい?」

こういう結論に至る、と。浩二の中でかおり>涼子になったのがどこなのかってのは難しいんだけど、この瞬間から恒久的にかおり>涼子になった訳じゃなくて、このタイミングに色々重なっちゃったからこうなったってことだと思うんですよね。

かおり「まさか…やめるなんて言わないよね?私を、求めてくれるよね?」
かおり「気持ちいいだろ?きもちいいんだろ、浩二?私とのセックス、いいよね?」

浩二に求められることを求めるかおり。自分から積極的な決定的なアクションを起こすのが得意でないかおりとしては、浩二に求められるという状況がやっぱり安心できるのかなぁ。



今日はここまで!
PCの調子が相変わらず悪いのでなかなか更新できません。
今日はちょっと機嫌が良いようなので、re-orderで追加されたショートシナリオを。



○curio
キュリオの朝は悲鳴から始まる。
今日出勤一日目の新人花鳥玲愛の髪を自分とお揃いのツインテールにした美里。



美里「ねえ翠さん見て見てっ、ツイン・ツインビームですよっ」
玲愛「違います私は嫌だと言ったのに真名井さんが無理やり私の髪をツインビームにっ………って、そのツインビームとは何ですか?」
ツインビームは大介が言い間違えたのが由来だっけ?ちなみに、この馴れ馴れしいのが玲愛の教育係になる。気の毒な玲愛。

馴れ馴れしさ全開で絡んで来た美里への抗議を込めて、あっさり過ぎるくらいあっさりした自己紹介をした玲愛。しかし、図太いキュリオのメンバーには通じない。あと、驚きの事実。なんと、すずは玲愛と同い年。見えない!見えない!!

キュリオの新人教育は皿洗いから始まる。もっと詳しく言うと、スポンジに台所洗剤を適量含ませて、という説明から始まる。世間知らずな美里仕様。玲愛はバイト経験豊富だからなぁ…。

famille御一行様ご来店。回想シーンでやったのと同じ遣り取り。「ご主人様」「奥様」の遣り取りは、全くただの軽口なんだけどニヤニヤするよね。二階の窓際の席に座る仁と里伽子に恨みがましい視線を送る常連客。

翠「こら香奈子!そんなとこ突っ立って何やってんだよ!?」
香奈子「…いつもの席が空いてない」
翠「あそこはお前専用じゃないの!おとなしく下の席に座ってろ!」

curioが誇るフロアチーフも気の置けない常連客に対しては荒っぽく、本格的メイド喫茶の接客にやや疑問を持ったfamilleの二人でしたとさ。

勤め始めて一週間。あまりに底辺からスタートする新人教育やら、緩すぎるcurioの雰囲気やら、長々と居座ることに全く遠慮を感じさせない常連客やら、イライラを募らせるアッパー系真面目人間花鳥玲愛。バイト経験は豊富だったみたいだもんな。

玲愛「何とかしてくださいチーフ!」
翠「あ~、それとバランタイン、ダブルで。以上、よろしく」
玲愛「ちょっとぉ!話聞いてくださいよ」

愚痴モードの玲愛と飲みモードの翠は噛み合わず、更にそこに図々しいいつもの常連客が加わり、困惑する玲愛。しかし気を取り直し、curioへの不満を翠にぶつける。真面目な玲愛にとって、curioは真剣味が足らない。で、ついでに若店長こと大介のことまで悪く言ってしまい。

香奈子「…よくわかってない人間のこと、そういう風に軽く言うのも良くないことだと思う」
玲愛「え、えっ?」
翠「香奈子…お前、大介が誉められても貶されても機嫌悪くするのやめろって」

玲愛はこれから約二年後、似たような体験をすることになる。好きな人間が誉められても貶されても不機嫌になる奴というのは意外といるものだ。詳しくは「○11/17 里伽子VS玲愛(里伽子通常)」で。

で、玲愛の不満とは関係ないところで。翠が二号店に行くことについて香奈子と翠が緊迫。この話は誰のルートの未来なんだろ。誰のルートでもない、大介争奪戦(笑)が続いている状況か?

curioの本当の凄さは営業時間内には分からない。次の営業日に一時間早く来てみて、一時間遅く帰ってみろと言われた玲愛は、次とは言わずその日のうちに既に閉店したcurioを訪れる。時刻は既に0時を回っている。美里に捕まる玲愛。美里はもう終電が無いからと自宅に泊まることを提案して、玲愛を連れて銭湯へ。そういえば美里は未だにあのボロアパートに住んでいるのか。

玲愛「いつも、こんな時間までキュリオにいるんですか?」
美里「わたしだけじゃないですよ。翠さんやさやかさんも結構いるし、大介さんなんか、夜中の2時とか平気なんですから」

キュリオの面々の隠れた努力をしる玲愛。この美里でさえ、残って練習をしているという。そう考えると、キュリオってファミーユ以上のブラック体質だな。まぁ、そこそこレベルにチェーンとして成功している飲食店にはありがちだが。

美里「真剣に働いてませんよ?」
玲愛「へ…?」
美里「みんな、真剣に楽しんでます」

curioの基本は仁や里伽子が言っていた通り「道楽」であって、そこでは店員すらもせかせかしない。「ご主人様」であるお客様に贅沢で、楽しくて、余裕のある時間を過ごしてもらうため。いや、店員たちがその辺りに自覚的かどうかは分からないが。



美里を評して<一生懸命を、額に汗せず実行する、玲愛とも、彼女の“天敵”とも微妙に違う人>としているけれど、上手いな。由飛と美里、二人の似て非なる点が良く表れている。




翌朝、遅刻して現れる玲愛。良くも悪くもcurioに染まってきたのかもしれない。髪型は、美里を認めたことを示しているのか“ツイン・ビーム”に。名前の呼び方も「真名井さん」から「美里さん」へ。






○famille
今日は仁の20歳の誕生日。風邪をこじらせて寝込み、欠勤。仁が心配で仕事どころではない恵麻。それを宥める里伽子とかすり。

恵麻「世界でたった一人の弟が苦しんでるのに、何もしてあげられないなんて…」
里伽子「大丈夫です。弟なんてあたしには一人もいません」
かすり「あ、わたしも弟はいないな~」

里伽子やかすりも、仁が心配でないわけではないが、常識的反応として恵麻ほど取り乱しはしない。淡々と仁が欠けた状況に合わせて準備を進める。夕方からは明日香が入るということだが、それまでフロアは里伽子一人。

かすり「それはまた…無味乾燥な店内になりそうね」
ご尤も。里伽子自身も否定しないww

curioの結城父子が来店。男二人連れで次々に菓子を平らげる光景は異様だけど、流石の里伽子は顔色一つ変えないし、眉一つ動かさない。

大介「な、なぁ、ちょっと待ってくれ親父」
誠介「ん?あの娘は好みか大介?偶然だな、私もだ」
大介「いや好みだけどそういう問題じゃなくてだなぁ」
香奈子のようにクールで掴み所がなく、翠のように有能で気が利く。凄いスペックだけど、大介なら二重に尻に敷かれそうで恐ろしいな。

抜け殻状態の恵麻。呆れるかすりと里伽子。
かすり「仕方ないって。一度弟離れしようとしたけど、壮絶に失敗したんだから」
里伽子「リバウント…か」
これは一人との結婚のことを指してるんだな。

かすり「でもさぁ…恵麻さんの甘さも問題だけど、リカちゃんの冷たさも問題だと思うけどなぁ」
里伽子「冷たい、かな?」
かすり「あんた仁くんの彼女でしょう?」
里伽子「誰がそんなことを?」
かすり「状況証拠しかないけど…」
里伽子「自白もなしじゃ、有罪は難しいかもですね」

裁判員裁判の導入以降、その辺の認定はますます厳格になされていて…っていやいや、あと、状況証拠を積極的にさり気なく広めてるのは里伽子自身である。

かすり「わたしは…やっぱり寂しいなぁ。ファミーユには仁くんがいないと」
里伽子「公園に遊びに来たら、遊具がなくなってた心境?」
かすり「毎日毎日飽きもせずにからかってるのも、深い愛情の裏返しとか思わない?」
里伽子「仁を愛してる、と?」
かすり「だったらどうする?」

冗談っぽく言うものの、案外かすりは嘘をつかないんですよね。で、かすりの攻撃をさらりと受け流し、ちゃっかり恵麻の世話を押し付ける里伽子。上手いな。

かすり「う~ん、尻尾出さないなぁ」
尻尾を出す、って言葉はタヌキかキツネですけど、里伽子はどっちかな?

ショーケースの空き具合が段々とやばい状況になってきて、やっとかすりは恵麻の説得に乗り出す。結城もとい幽鬼のような恵麻。仁は元々身体が弱かったから、恵麻としては心配で堪らない。

かすり「いや、だから死にゃしませんって。きっとただの風邪ですよ」
恵麻「誓える?仁くんは大丈夫だって未来永劫誓える!?」
かすり「いや、将来を誓えと言われても………いいんですか?」
恵麻「都合のいい聞き違いしないでよ!」
やっぱ、良いキャラだなぁ、かすり。

curio御一行様を送り出した三時半頃、やっと現れた救世主こと雪乃明日香。えーと、浪人していなければ20歳の誕生日を迎えるのは大学2年だから、当時はまだ明日香は高一なのかな?

明日香「あ~もうっ、なんで連絡入れてくれなかったの?そしたらバイト休んでお見舞いに行ったのに~」
かすり「明日香ちゃん…あんたってやっぱ…いいコねぇ」

いやいや、明日香にだけ抜け駆けを許すだなんてとんでもない。これに続く“今日一日、スれた里伽子と丁々発止のやり取りをしていたスれたかすりは、そんな明日香の頭をいとおしげに何度も撫でた。”って一文がとても好き。

主役がいないようではバースデーパーティは延期になりそう。取り敢えず、明日香が入って余裕が生まれるわけだし、閉店と同時に恵麻を帰してやろうか、なんて話をしていたら…。

明日香「里伽子さん、さっき帰ったもん」
かすり「はぁ…?」
明日香「わたしがシフトに入ったのと同時に。『急用があるから後は任せた』って」
かすり「はぁぁぁぁ?」

恵麻「ケーキ…仁くんのバースデーケーキがぁぁ…」
フロアからは里伽子が消え。そして、キッチンからはバースデーケーキが消えていた。取り乱す恵麻。状況が理解出来ない明日香。何かに気付いたかすり。

『えっと、それはきっと、リカちゃんがくすねて、一人抜け駆けして仁くんのところに行ったんだと思います』
答えには辿り着いたが、その後の恵麻の反応を考えたら言えるはずもない。笑

かすり「あ…あのタヌキ…」
なるほど、里伽子はタヌキか。尻尾を見せたと思ったら、その尻尾は切れていて、本体は既に逃げ去っている。“トカゲの血の入った、タヌキ”とは上手いことを言う。



夏海里伽子は賢い女です。仁以外の人間の前で仁に対する愛を示すのは、自分の縄張り(笑)を明確にするためで、それを示さないのは、それはそれで意味があって。溺愛の恵麻、悪知恵のかすり、積極性の明日香が束になっても、なかなか敵わない。





○つまんない恋
ファミーユブリックモール店、開店直前の話。

・由飛
偶然、風に飛ばされてきたチラシの直撃を顔に受ける花鳥由飛。彼女の天才的な感性が、そのチラシの文字列に反応した。
『欧風アンティーク喫茶ファミーユ、ブリックモールにオープン』
『ただ今、オープニングスタッフ募集中』


・里伽子
仁「その…ごめん」
里伽子「何が?」
パルフェファンならこの二言だけで何だったのか分かるはず。10月9日昼、丁度四ヶ月ほど前の夢を見ていた夏海里伽子が目覚める。やっぱ大事な思い出なんだろうなぁ。



里伽子さんのセクシーショット。胸ありすぎじゃないですか?裸Yシャツってベタですけど良いですよね。パルフェのCGでは一番好きかもしれないなぁ。右手で左手の手首を掴んで伸びをしているところに注目。

里伽子「あの、馬鹿…」
カレンダーの翌日の欄には赤丸と開店の文字。彼女が何度止めても聞かなかった無謀な馬鹿の店が、ついに明日開店を迎える。呆れと愛しさと、色々が同居する複雑な表情。

里伽子「馬鹿にでも…会いに行くか」
確かに複雑だけれど、里伽子の声は明るい。例えそれが悲恋だとしても、彼女にとって、馬鹿の顔を見ることは習慣であり、力の源であり、彼女の存在にとって不可欠な行動なのだ。

ラベンダーの香水をつけて、出かける。初めて気づいてもらえた彼女のおめかしであり、里伽子ルートの「家族にしかわからないこと」で、明日香が「気合入ってる」と評したものでもある。敢えて一言でまとめるなら、未練たらたらな証。

“つまんない恋…ずっとしてたかった”
普通の大学生が普通に出会って普通に恋に落ちて。ドラマにも小説にもゲームにもならないような、何の変哲もない恋を2年続けて、幸せを掴みかけたところで掴む手を失ってしまった里伽子。普通に幸せに、なりたかったよね。


・恵麻
珍しく朝早くから位牌に手を合わせる恵麻。
「仁くんが…ファミーユをまた立ち上げちゃうんだって…どうしよう?」
内容とは裏腹に明るい声で一人に相談する。

仁がやっていることを一人は喜ぶのか。自分が仁に協力するとしたら一人は喜ぶのか。自分はどうしたら良いのか。勿論返事はないが、恵麻の心は安らいだ。

「まだ、許さないけれど………」
「がんばれ、仁くん」

“つまんない恋、まだしてるから”
親戚の、年が近い男の子がちょっと気になってしまうという、麻疹のような恋愛を10年以上経って、大人になっても続けている。いつか、何かの弾みで、叶ってしまうかもしれないという、ちょっとした期待を込めて。



・かすり
久々にの洋菓子作りに試行錯誤のかすり。見た目に反して繊細な性格の彼女にとって、ファミーユの味=恵麻の味を再現することはなかなかに難題で。

「う~ん、う~ん、うう~ん………ちょっと一休み~」

“気分転換が好き”ってのはかすりにあっていて良い。ファミーユのためにどうするのか。師の味を目指すのか、自分のベストを尽くすのか。頭を捻って、答えは出なくて、でもって気分転換に走る。仁が差し入れてくれたミルクセーキを飲み干し、明日への活力を得るかすり。

“つまんない恋かどうかなんて、してみなけりゃわかんないじゃない”
老舗和菓子屋の箱入り娘で家を離れてからは洋菓子作りにかかりきり。恋なんて縁がないまま、性格ゆえに耳の年ばかり食ってきたかすり。目の前にある恋がつまんないかなんて、そんなこと分かるはずもない。分からなくて良い。



・明日香
紛糾する文化祭に向けてのホームルームで槍玉に上げられる委員長の明日香。自分が文化祭に十分関われない理由の説明を余儀なくされる。

去年から家庭教師の先生の姉が経営する喫茶店でアルバイトをしていたこと。四ヶ月前、その店が火事で失われてしまったこと。明日からその店が復活すること。アルバイトへの復帰を決めたこと。その店が、学園祭で再現しようとしているファミーユであるということ。クラスメートから投げ掛けられる批判。そこには家庭教師の先生へのものも混じっていて。

「せんせは…頼んでないもん。仕方なくじゃないもん。わたしが自分で決めたんだもん」
「でもしょうがないじゃん!せんせ頑張ってたんだもん!せんせのためなんだもん!」

全くの私情であることを承知で啖呵を切る明日香。静まり返る教室。沈黙を破る美鈴。暖かい空気へ一変する教室。口の軽い副委員長によって、すっかりクラスに広まっていた『委員長の恋』。その真相を探るための大芝居。

「なんなのこれぇぇぇ~!?」

“恋がつまんないなんて、誰が言ったの?”
女子高生の明日香は、客観など気にしない。彼女にとって重要なのは、バイト先の優しいお兄さんとの仲を深めて、最終的には恋愛へと持っていくことであって、それはつまらないなんてものではない。アタッカー明日香にとって、つまらない恋愛などあろうか。



・玲愛
見た目に似合わない、トラディショナルでポライトな入居の挨拶をしていく玲愛。瑞奈と手分けして一通り挨拶を済ませ、荷物のバラシにかかる。勤勉な奴。玲愛のお隣についてうわさ話を始める瑞奈。

瑞奈「たにむらさんって言うらしいんだけどね、なんでも名門大学に通ってる大学生でさ、ちょっと格好良くて、すっごく感じのいい人なんだってさ」
玲愛「ふぅん、谷村さんね…」

聞き間違えである。谷村と高村はそんなに似ているだろうか。竹村辺りにしておいた方がリアルだったのではないか。どうでも良いか。

どうやら“谷村さん”はたまにプリンを配って歩いたりするらしい。妙な奴。出会いのチャンス?なんて浮かれる瑞奈に釘を刺す玲愛。
花鳥玲愛は仕事人間である。彼女を雇用したcurioは暴力団をも出し抜く恐怖の喫茶シンジケートだ。
(ここまでの2文を仮面ライダーのOP風に読むことww)

“恋なんて、つまんないことやってる場合じゃない”
極めて真面目に、自らの勤勉さだけを武器に世の中を渡ってきた玲愛にとって、恋などというものは余暇に過ぎない。しかしさ、そのつまんないことが自分の中で大きくなってしまった時はどうするの?無理に抑えようとして、それが出来なかったら?仕事だけにコストを投ずる訳にいかなくなった時、仕事人間は真価が試される。



・再び 由飛
夜のファミーユで、勝手に制服を着て、歌っている由飛。新進気鋭のシンガーソングライター花鳥由飛の新曲が完成。
仁「ファミーユへ…ようこそ。店長の、高村です」



“つまんない恋、始まる”
何か、もう一周したくなってしまう一行ですね。由飛と仁の出会いは主に由飛の性格上の問題によって、極めて「つまんなくない」形で―少し恥ずかしい言い方をすると運命的に―始まった。さて、二人の運命や如何に。




いずれも短いんですが、なかなか味わい深いですね。
仁を巡る微妙な攻防戦が繰り広げられるfamilleが好きかなぁ。恵麻、かすり、明日香、里伽子のキャラがそれぞれ立ってるのが良い。いやー、かすりがいると話が盛り上がるなぁ。「いや、将来を誓えと言われても………いいんですか?」とかたまらないですよ。

curioはツインビームじゃない玲愛のデザインが思ったより可愛くないのが残念だったなー。
翠が出てるのが嬉しいけどさ。

「つまんない恋」は二周目をやる前に是非やって欲しいなぁ、と思います。
最後の“つまんない恋、始まる”とか鳥肌モノですよ。


今日はここまで!
ショコラなら翠派
パルフェなら里伽子派
ままらぶなら小雪派だけどかおりも捨てがたい
ダメ恋なら麻美派

あとは・・・
リトバスなら唯湖派
※恭介☓理樹ルートがあるならそっちを選ぶけどな!!!

と見てみると、僕は一色ヒカルの演技に弱いのか。
確かに上手いもんなぁ、メリハリ効いてて。
クスっと来るところと話を締めるところとの使い分けが良い。
僕も役者としてこうありたいものだと思います。いや、マジで。

あと、翠・里伽子・小雪に共通するのは世話焼きってことですかね。世話焼きな女の子好きです。応援したくなります。ダメ恋の美都子とかも良い線行ってたんだけどなぁ。麻美に勝てなかったなぁ。

てか、丸戸作品ばっかだな。
これ以外にやったのはアリスの大帝国と戦国ランス、みなとそふとのまじ恋、ぐらいかな?他は途中で投げてしまった。まじ恋も投げてしまいたかったけれど、いや、最後までやらないと悪口も言えまいと思って。。。

積んであるゲームは「家族計画」「この青空に約束を―」の二本。取り敢えず、今はままらぶのレビューを書くためにままらぶの三周目くらいをやってるので、それが終わってからかなぁ。

てか、テストが2月半ばにあって、それとほぼ重なって公演があるんで、ちょっとゲームを悠長にやってられないのですよ。いや、実際結構やってるけど、ままらぶのかおりルートを。



ちょっと買ってみました。
全巻で1.5万くらいですかね。
最近贅沢してなかったので、ちょっとだけ奮発しました。

丸戸史明のシナリオには高橋留美子の影響が大きいとしばしば言われますから、それで読んでみようかなと思いまして。いや、どういう話かは知ってましたけど、実際読んだことなかったんですよね。でも、HERMITの二作品(ままらぶ、ダメ恋)はめぞん一刻の影響が大きいから、どうせ買うならそっちが良かったかな。多分、そのうちめぞん一刻も買います。

で、らんま1/2ですが、もうね、アイデアの枯渇ぶりが気の毒な感じなんだけど、それでも、乱馬と女性キャラの遣り取りとかが楽しくて、ついつい読んでしまうという、何だか読者としては負けた感じがする漫画ですね。

乱馬とあかねの微妙な関係が愛しい。親が決めた許嫁で、口では嫌々やってるんだと言うものの、相手に他の異性が近付くとやたらと嫉妬するし、たまに良い雰囲気になるとそれはそれで悪くないような気になるし。漫画の中で起きている全ての事象が、結局はこの二人に微笑ましい痴話喧嘩をさせるためのものであって、だからまぁ、正直ワンパターンでも良いんですよww

昨日読んだ巻には伝説の道着(?)だかをあかねが着た回が収録されてたんですけど、乱馬の告白シーンがあって良かったですね。あれはちょっとドキドキしました。

で、何というか、笑いの質と良い雰囲気になった時のニヤニヤ感みたいなものは大きな影響を感じました。軽やかでテンポの良い会話が丸戸史明の持ち味ですけど、高橋留美子の会話の感じをもうちょっと知的にしたのが丸戸のスタイルかなぁって感じですかね。

全巻買う必要はないかもしれないけれど、でも、乱馬とあかねの関係が匍匐前進くらいの感じで進展していくのも気になるわけで、ここは一つb○○k○ffさんか何かで立ち読みしていただくのが良いのかなぁ、と思ったり。と言うか、あかねと乱馬のニヤニヤシーンだけまとめて出版してくれたら嬉しいんですけど…。
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プロフィール
名前:ロロ
20年くらい前に生まれて大学生をやっている。法律書を持って家と大学を行き来するのが日課。法律学よりは政治学の方が好き。男性向けエロゲーやったり、BL読んだり、野球見たり、料理したり、演劇したりするのが趣味。好きな作家は丸戸史明と門地かおり。ノルマンディー公の方のロロ。
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