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~A lack of Magic Point~ エロゲーとか芝居とかについて書いていくブログ。
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さて、今日は小雪編を最後までお送りしましょう!


第八話「アイ・ラブ・浩二(後編)」
昨晩に時間が戻る。
夜中に涼子を訪ねた小雪は部屋に涼子がいないことを不審がる。ダイニングにもベランダにもいない。涼子の部屋が散らかっていることに気付く小雪。

これって、小雪が浩二に猛烈なアタックをかけているのを目撃してショックを受けた涼子が暴れたってことなのかな。小雪の部屋が荒れてたのとの奇妙なシンクロ。


涼子の部屋で浩二のウィニングボールを見つけた小雪。あることに気付き、自分の持っていた「浩二の初勝利のボール」と見比べる。小雪のボールの日付は02年5月3日。涼子のボールは02年4月29日。


~回想~
小雪「約束だよね?はじめての試合のボールくれるって」
浩二「あ、あのな…小雪」
小雪「確か相手って、何度も全国大会に出てる強豪なんだっけ?」
浩二「いや、だからな………負けた。そう、ボロボロに打たれた」
小雪「あ…そうなんだ」
浩二「で、その…負けた試合のボールなんて記念にならね~だろ?」


浩二は最初の試合に勝っていて、ボールを涼子に渡していた。小雪には嘘をついていた。「浩二の初勝利のボール」と小雪が信じてきたものは、浩二の2勝目のボールだった。

小雪「本当の浩二の初勝利のボールを、ママがずっと大事に持ってたって…なんなの!?」

なんなの!?とは言うものの小雪の中には既に確信が生まれている。涼子の部屋とベランダを通して繋がっている浩二の部屋へ、その先に待つものが自分にとってどれだけ残酷なものか分かりながら、小雪は近付く。




翌日。
小雪は出ていき、涼子は泣き疲れて眠っている。

浩二「俺のせいだ…」
瑠璃「お兄ちゃんのせいだね」
かおり「浩二が悪い」
クリス「Darling酷いデス」
浩二「言うな!お前らが言うな!」


定番の流れです。シリアスシーンにもくすぐりを入れてくるのが良い。こうやってプレイヤーの緊張を緩めておいて感情を揺さぶるものを投げ込んでくるのがいつもの手法です。



瑠璃のこの顔好き。据え膳状態の小雪を食わなかった浩二を批判する女性陣。ここで誰も涼子と浩二との関係について触れないのは、妙と言えば妙だが、あぁ、でも、小雪が涼子と浩二の関係に気付いて、そのショックで家出したとは気付いてないのか。失恋の傷心家出という認識?

瑠璃「まったく、家出だなんてはた迷惑な」
クリス「コユキもルリにダケハ言われなくナイト思ってるねキット…」


ですよねwwいや、だからシリアスパートなんだってば!小雪が家事の割り振りを書き置きに残してるとかいちいち面白いけどね。案の定かおりに全く家事が振られてないとか。

梨恵「そうか…小雪ちゃん、玉砕したか」
梨恵「でも、それだったら…なんで?」
梨恵「どうして、自分をそんなに責めるのよ。涼子…」


流石に梨恵も不自然に思うよね。



家事の割り振りに続いて、家出の為に学割まで申請している小雪。観客の笑い声が入る辺り、真面目にシリアスシーンをやる気がないとしか思えんww


瑠璃「ちょっ、ちょっと待ってよ!」
浩二「なんだよ瑠璃。今大事なとこなんだから邪魔しないでくれ」
瑠璃「家出するのにわざわざ学割使う人間がどこにいるのよ!?」
浩二「あいつはそういう奴なんだよ。書き置き見てわかったろ」
瑠璃「それはもう律儀を通り越してただの愉快な人だよ!」
浩二「いい奴だろ…」


小雪の行き先は喜多見温泉。学割の申請は往復の乗車券。戻ってくるつもりもちゃんとある辺り、行き当たりばったりになれない真面目な人間性が伺える。


温泉宿に入った小雪。
どうも頭のネジが緩んでいるのか、宿の電話番号を確認して家に電話を…となって慌てて電話を切った小雪。流石に、家に電話まで入れたら家出娘失格ということは気付けたらしい。


小雪を連れ戻しに喜多見へ向かうことにした浩二。出かける前に二人きり涼子と話すことに。あぁ、喜多見は藤枝家と桜木家で旅行に行った場所なのか。


小雪の部屋にあった二つのボールを見せられ、昨晩のことを小雪に知られたと気付き絶句する浩二。小雪を傷付けた責任を二人はお互いに譲らない。

小雪のことで苦しんでいて逃げる気持ちで涼子を求めた浩二は、小雪にとっても涼子にとっても酷い男だし、浩二の弱みに浸け込むようにして自分を求めさせた涼子は、浩二にとっては酷い女だし、小雪にとっては酷い母だ。

空気が重たくなったところでちょっとブレイク。昭が帰ってくるとドアの前に梨恵が立っている。

昭「…門番?」
梨恵「ちょっと込み入った話みたいだからね」
昭「誰が?」
梨恵「涼子が」
昭「誰と?」
梨恵「浩二君と」
昭「何で?」
梨恵「そりゃあ…」
昭「………」
梨恵「…あれ?なんで?」



ですよねぇ。梨恵は良く素直に浩二と涼子を二人きりにしたな。肝心なとこで抜けてる梨恵らしいと言えばらしいのだけれど。



二人の関係を終わらせよう、と言う涼子。当然浩二には受け入れ難いのだけれど、涼子の意志は固い。

涼子「知らなかった…小雪ちゃんが、浩くんのこと、“あんなに”好きだなんて…」
浩二「それは…俺だって、全然…」
涼子「知らなかった…わたしが、こんなにも嫌な女だなんて」
浩二「そんなこと…あるもんか」
涼子「だからわたし…いちぬけた」


“あんな”は涼子が見ていたトリトンからの帰りのシーンかな。このタイミングで涼子が抜けるのは潔くもあるし、狡くもある。半年間恋人をやっておきながら、今になって女の自分よりも母親の自分を優先させるだなんて、もう単なる涼子の「息子」には戻れない浩二にとって残酷ではないか。



涼子「もう間に合わないかもしれないけど…今から一生懸命頑張って、わたし、もう一度小雪ちゃんの母親になる」
浩二「俺のことは…?」
涼子「娘のほうが大事だもの。“よその子”よりも」
浩二「っ…!」
涼子「ごめんなさい…」


この遣り取りは泣かせるものがある。僕は最初涼子は勝手だなと思ったのだけれど、ここで浩二に対して母親の顔を見せる方が余程卑怯だなとも思ったし、浩二を「よその子」として突き放さなければ離れられなかったのかも知れない。

昭「それはそうと、涼子さんと何を話してたんだ?」
浩二「時候の挨拶」
梨恵「…さすが桜木昭の息子。さり気ない話題転換にも引っかからないわね」
昭「子供の頃からの鍛え方が違うからね。本気で追い詰められたときの言い訳なんか芸術だよ」
梨恵「末恐ろしい逸材ね…悪い意味でも酷い意味でも」



悪い意味と酷い意味ってwwしかし、八話では昭が良いブレイクになっているな。重い空気を断ち切ることによって、新鮮な気持ちでシリアスパートを見られる。涼子の嗚咽が入っての「もう僕を超えたかも…」とか堪りませんね。

浩二が出て行ってから涼子が泣き出したのは、やっぱり浩二への想いが強かったからだと思うんだよね。そうだよなぁ、生半可な気持ちで付き合ってないだろうからなぁ。


と言う訳で、喜多見に到着した浩二。運良く小雪と同じ宿。そして、まぁ、混浴の露天風呂があるとなったら展開としては決まってますよね。


※露天風呂で浩二と遭遇し、混乱して暴れまわろうとする小雪をデフォルメして表現しています。タオルが取れたからヌードです。どう見ても18禁にならないけど。

浩二「あ、そうだ思い出した!やっと見つけたぞ小雪!」
小雪「何がやっとよ!家出てから20時間もたってないじゃない!」
浩二「うん、お前を捜す足がかりにしようとした宿に、まさかお前も泊まってるとは思いもしなかったぞ」
小雪「何でそう運がいいのよ!何度も何度もすれ違って、そのたびに想いが募ってとか」
小雪「そういう展開になろうと思わないわけ!?」


何度も何度もすれ違って想いが募って、結果サマルトリアの王子が嫌いになったのが僕です。そういえば、出ていったのを追いかけるって展開、丸戸は結構好きですよね。ショコラの香奈子、パルフェの恵麻とか。


学割の申請とかの手がかりは浩二に追いかけて欲しかったからではないのか、と指摘された小雪の反応。やっぱり、その辺は瑠璃がバケット持って家出したのを参考にしたのかなぁ。羨ましがってたし。

浩二「あ~…気持ちいいなぁ…」
小雪「………」
浩二「気持ちいいよな?なっ」
小雪「…そりゃ、気持ちいいだろうね。ふった女からかうってのは」



さて、一気に本題に入りました。小雪としては浩二に惚れてるということを抜きにしても、涼子と浩二が付き合うのは許せないことであって、いや、浩二に惚れているということを抜きには出来ないと思うけどね、実際のところは。

浩二は小雪が自分だけを責めるのを受け容れるわけだけど、小雪としてはそれが気に入らない。「俺が悪いからお前は母娘で仲良くしろ」なんて、そんな簡単な話ではない。

小雪「そうやって浩二がママを庇えば庇うほど…あたしの心がほころびてくる…」

自分が5年前からずっと好きだった男を奪った女性が、その男を振って、しかも男はその女性を庇ってるんだ。小雪の心中はどす黒いもので一杯だろう。

小雪「ママは悪くないって…?ママを憎む必要はないって…?ママを好きなままでいられるって…?」
小雪「そんなの…嘘に決まってんじゃん!」



好きだった人を奪われたことを恨むなんて辛すぎるし、たった一人の母親を恨んでいる自分なんてとても受け容れられないし。だから小雪は、自分を振った浩二だけを憎もうとしたんだけれど、そんなのは無理なんだよね。



部屋に戻って何かあったら内線で連絡しろ、と言う浩二。浩二が部屋を出るなり、すぐに電話をかける小雪。まさかこのタイミングでギャグを挟んでくるとは思わなかった。丸戸史明、流石だぜ。

小雪「どうしてママを好きになったの?ママに振り向いてもらうために、何をしたの?ママのこと、どのくらい好きなの?」
浩二「なんでそんなこと知りたがる?」
小雪「納得行かないから。どうしてあたしが浩二を諦めなくちゃいけないの?こんなに頑張ってるのに、どうして届かないの?」




浩二「俺にはお前のほうが訳わかんないよ…」
小雪「なんで?」
浩二「どうして俺なんか好きになった?」


お互いに納得がいかない。だから、とことん話す。5年間濃密な付き合いをしてきた二人の、壮絶な打ち合い。しかも、何故か野球形式でww

1回の攻防
浩二が涼子を好きになったきっかけは一目惚れなのか。続いて、小雪が浩二を好きになったきっかけですが、殆ど一目惚れと変わらないと浩二からダメだし。


浩二「悪くはないけど…俺の好きになった理由を否定する資格はないな」
小雪「いちいちいちいち…ほんっとに、嫌な奴」
浩二「嫌いになったか?」
小雪「大好きっ!」



この破壊力ですよ。しかし、1回は両チームとも無得点。


3回の攻防
喜多見に来た家族旅行の話。楽しいはずの旅行中に大喧嘩をして、小雪はなかなか泣き止まず、結局小雪が浩二の胸に顔を埋めて一緒に寝た、という話。なかなかに威力が高い。小雪1点先制。


涼子と小雪の間に浩二が入って寝てたので、涼子の匂いがしたり胸が当たったりして浩二は眠れなかったという話。浩二2点取って勝ち越し。


6回の攻防

浩二がプロ野球で1億円稼ぐと言ったのは、涼子が仕事を辞めても二人である程度食っていける額ということだったらしい。何か妙なところで現実的だな。しかし、涼子は実際野球良く分かってない、という悲しい話。浩二無得点。

小雪「あたしの裸でも、興奮する?」
浩二「お前のせいで上がれないんだこっちは…それで察しやがれ」


ちょっと意外な手で攻めて小雪が1点。更に攻撃が続く。

小雪「浩二みたいに、将来のことなんて考えてなかったなぁ」
浩二「そうか…」
小雪「今その時、浩二と一緒にいることが大変だったから。そのことで精一杯だったから」
浩二「大げさな…」
小雪「大げさじゃないよ。浩二が推薦で学園受かっちゃったから、こっちはとんでもないことになってたんだから」


滑り止めの学校を白紙で出して、自分を追い込んで、それで勝ち取った「浩二と一緒の学校」という進路。

藤枝小雪は馬鹿なのだ。家事の割り当ての書き置きを残して家出するようなしっかり者の一面とは裏腹に、いつも人生を賭けて恋愛をしている。更に2点追加。浩2-4小

8回の攻防
浩二「そろそろ愛想尽きたろ?」
小雪「………」
浩二「もう寝ようぜ。で、明日帰ろう」
小雪「…揺らいでるな~?」



小雪のこの表情が気に入っている。


浩二としてはそろそろ決定的なカードを切らざるを得ないんだけど、間違いなく小雪を傷付けるわけで、出来ればそれは避けたいと思ってるんだよね。

小雪「どんなに酷いことされても、あたし、浩二が好き。口だけじゃないって、今ならわかるよね?」

傷付く覚悟が出来ている小雪。傷付ける覚悟が出来ていない浩二。でも、もう後には引けないからね。



浩二は投げられなくなったことへの同情に浸け込んで涼子を手に入れたという自覚はあって、小雪はそれは野球を失ったことからの逃避なんじゃないかって言うんだけど、でも仮に逃避だとしても小雪と涼子が両方いて、涼子の方に逃げた時点で小雪は負けている。小雪にとっては厳しい事実。

浩二「お前が嫌いな訳じゃない。それどころか、大好きだ、感謝もしてる、本当に大事に思ってる」
浩二「それでも俺は、涼子さんを選んだんだ、あの時」
浩二「お前、そんな男許せるか?いくら好きだからって、そこまで甘やかしていいのか?」


浩二は、まず小雪の「好きな人」から「許せない奴」になって、それからきちんと時間をかけて許してもらって、もう一度「大切な友達」になろうとしてるんだと思うんだよね。きちんと許してもらうために、一度嫌われなきゃいけないと思ってるんだと思う。

小雪「とっくの昔に呆れてるし、めちゃくちゃムカついてるに決まってんじゃん」
浩二「だったら!」
小雪「けど!ちっとも嫌いになれないよ!」


でも、小雪にとってはそんなこと関係なくて、浩二が小雪に対して後ろめたい気持ちでいるなら、それに浸け込んで浩二を手に入れたいと思っている。それは、涼子を手に入れるきっかけが同情だって良いと思った浩二と一緒だな。

浩二「俺はもう、小雪を好きになる資格がない」
小雪「…あるっ!」
浩二「お前にあっても、俺が自分を許せない。こんな最低な奴、許されるべきじゃない」
小雪「そんなのはあたしの基準だもん!あたしは浩二を許すもんっ!」

小雪「だから、浩二が振り向いてくれるまで、許して、許して、許し続けるもんっ!」


浩二の気持ちも理解できるけど、小雪にとっちゃ「そんなもん知るか」な訳で、自分を好きなのか嫌いなのかの二択を強引に浩二に迫る。

浩二「好きに…決まってんだろ?」

エンダァァァァァァァァァァァァ。
あ、しまった、これは別れの曲か。ロロはホイットニー・ヒューストン女史の冥福をお祈りしています。

ちなみに「嫌いだ」を選ぶとバッドエンドに進む。どんな関係であれ、どうしても離れがたい二人が描写されて、何だか辛い気持ちになる。今更離れるには、彼らの5年間は重すぎたんだろうなぁ。

小雪「桜木浩二は、藤枝小雪のことが好き…そう、言ったんだよね?」

勿論、浩二が小雪に「好きだ」と言ったところで何も解決はしない。浩二は自分が許せないし、小雪は涼子に対してわだかまりがあるし、涼子は小雪に対して大きな負い目を抱えている。でも、小雪は浩二が好きでいてくれるだけで幸せを感じられるのだ。

小雪「あたしはぁ、満たされたぁ」
浩二「え…?」
小雪「これからも、いつまでも、浩二のこと、好きでいられるよぉ。そう、確信したんだぁ」


結局、今回の件は小雪にとって浩二を得られるか否かという問題に尽きるのだ。辛さや苦しさや憎しみは、浩二が手に入ったことに比べれば瑣末な問題に過ぎない。

小雪の思いが浩二に伝染する。互いを好き合っている男女が二人でいて、他のどんな気持ちよりも愛しい気持ちが優先してしまえば、後はもうなるようにしかならない訳で。



これ以降、小雪の暴力的なまでの可愛さが発揮されまくります。嬉しそうに「浩二に…うばわれたぁ…っ」とか言ってる小雪。もう「馬鹿だなぁ、この子」って感じで堪らない。

充足感に包まれてちょっとまどろむと、気付いたらチェックアウトの時間。小雪の部屋の内線電話を浩二が取って、フロントの人と若干気まずくなる感じが微笑ましい。


寝ぼけた小雪が徐々に状況を把握して、結果ニヤニヤしはじめるまでの図。



で、やっとフロントとの電話に出た小雪は朝食を摂る時間もなく、チェックアウトしなければならないということを知り、結論を出す。

小雪「わかりました。それじゃ、もう一泊延長ということで」


浩二が手に入って、すっかり舞い上がっている小雪は浩二と温泉旅行を楽しむ気満々で延泊を決定。しかも、その様子がまた、強烈な可愛さ。




最終話「熱すぎるふたり」

頭のネジというネジが抜け切った小雪は浩二の右手を放さない。食事の時間になっても、仲居さんが見てても、喧嘩になっても。常軌を逸しているよ、この子ww

延泊の条件として家に連絡を入れることに。渋る小雪。


浩二「ちゃんと家に連絡入れるって言ったのはお前だぞ。約束は守れ。でなければ俺だけ先に帰る」
小雪「うわぁっ!あたしに死ねと?」
浩二「めんどくさい女だなおめ~は!」
小雪「捨てる?ねえ捨てる?」


これを冗談でなく本気でやってるんで、小雪はかなり病的だぜ。ちなみに、追い詰められた結果電話はかおりにかけてお茶を濁しました。

かおり「…壊れてた」


かおりの表現が的確すぎてもう…。

離れたくないからと言って連れションを要求する小雪。もう頭おかしいよ、この人ww浩二が当然のように拒否したら沢田を引き合いにだして不満を言うしww

さて、二日目夕方に第二回戦。
クリスほどは大きくない胸、かおりほどは色気がない脚、浩二に触れてもらったという点では瑠璃に随分遅れをとった性器。小雪のコンプレックスはなかなかのものだよね。

浩二に何をされても喜ぶものだから、昨日まで処女だった小雪にいけないことと思いつつも無理を強いてしまう浩二。小雪は小雪で浩二が自分にハマっていくのが嬉しかったりして。

小雪「それよりも…止められないくらい、あたしを欲しがってくれるほうが嬉しいな」

小雪「大丈夫、大丈夫…痛くされるなんて、初めのころしかないんだから…大事な、思い出になるよ」

小雪「何年経っても、思い出して、真っ赤になれるくらい…最初っから、すごいこと、しようねっ」

浩二の理性を力尽くで叩きのめすような小雪の言葉。激しくされて苦しさもあるだろうに、一貫して幸せそうなのは、浩二に求められることをどれほど待っていたかってことなんだろうなぁ。

浩二「小雪…俺、俺…っお、お前のこと…っ」
小雪「う、あ…な、なに?あたしのこと、なにぃ?」
浩二「あ、あ、あ、あ…も、もうっ」
小雪「あっ、ダメ、ダメ!あたしのこと、なんだぁっ!?い、や、言って…言ってってばぁっ!」
浩二「…好きだ、好きだ好きだ大好きだ」


打ってて恥ずかしくなってきたぜ。で、事後もゴキゲンの小雪。

小雪「お隣に越してきた男の子に恋しちゃって、ずっと、ずっと、こうなりたいって夢見てた、どこにでもいる、普通の女の子だよ」

笑いの中にこういうのを突っ込んでくるんで、油断してると涙腺が緩む。まずいですね。部屋に戻り夕食。あーん、を強要する小雪。

小雪「あ~ん」
浩二「………」
小雪「あ゛~ん゛っ!」
浩二「………」
小雪「うう…ふええええ…」
浩二「難儀な奴め」


この不安定感はパルフェの里伽子ルートに近いかも知れない。まぁ、里伽子と小雪ではキャラが近いすぎるからあれですけどね。で、食後、小雪の膝枕で横になる浩二。

小雪「なんかこうしてると、あたしたちって、ふ、ふふ、ふふふっ…」
浩二「焦るな、どもるな、その先は言うな」
小雪「ふう…ああっ!」


いや、十分馬鹿夫婦っぽいですよ。瑠璃には「古女房」なんて言われてたが、どっちかって言うと初々しい若夫婦。30分で起こすから寝て良い、と小雪は言うものの、お決まりのように小雪も眠りこけて、日付が変わって8月30日。

浩二「今日は朝早いからな。お前も早く寝ろよ。それじゃ、おやすみなさ~い」

勿論、浩二は意地悪のためにこう言ってる訳ですが、今の小雪はそういう駆け引きが通じる相手ではない。

で、泣き出すわけですけど、右手のこれは十字を作ってるわけで、アメリカンなおまじないですね。嘘泣きってわけじゃないだろうけど、泣いたら浩二が折れるってのを分かっててやってる節もあるようで。意外と強かな小雪。

浩二を起こせずに眠ってしまった分の「お仕置き」として小雪は浩二のを咥えることに。気持良くさせられているか不安そうな小雪の様子が、浩二の罪悪感と嗜虐心を煽る。口に出されても嬉しそうな小雪。

小雪「浩二はどっちが好き?はしたないコ?清楚なコ?」
浩二「………」
小雪「全部…浩二の、意のままだよ?」
浩二「俺は…はしたない子でも、清楚な子でもなく、…小雪が好き」


なんか浩二にも伝染してる気がするな。

>俺の、小雪…
>ずっと、俺の中で、消化しきれないでいた、
>『涼子さんの娘である小雪』
>どんな罪があって、どんな罰を受けようとも…
>受け入れることが、
>みんなを傷つけることってわかってても…
>それでも俺は…小雪を、受け入れる。

でも、彼の周りの世界は彼が思うよりも、ちょっとだけ優しいのだから、浩二と小雪が想い合っていれば、きっと受け入れてもらえると思うんだよね。

小雪「どのくらい幸せかって言うとねぇ…う~ん、そっだなぁ…」
小雪「今、地球が滅んでも、ある程度納得できるくらい」


いつ死んでも悔いがないような小雪に対して、浩二は納得がいっていない。

浩二「だってさ…まだ全然小雪に追いついてない」
小雪「な…?」
浩二「“好き”の歴史でも、密度でも…まだ、水を開けられてる…こんなんじゃ、生きてること、諦められない」
小雪「こ、浩二?」
浩二「今なら、自信あるのに…」
小雪「な…なに、を?」
浩二「あと1年…いや半年経てば、小雪が俺を好きな量より、俺が小雪を好きな量の方が、上回るって、さ…」
小雪「ぁ…」
浩二「今はまだ、歴史が足りない。小雪の5年に追いつけない。たった2日じゃ…」
浩二「さすがにお前の想いに勝てなかった」


泣かすねぇ、浩二君。


翌日。

帰りたくなさそうな小雪。でも、小雪は家出中だし、新学期も始まるし、涼子に二人のことを話さないといけないし、ちゃんと帰らないといけない。

浩二「お前、世界で誰が一番好きだ?」
小雪「…………………………………ママぁ」
浩二「俺、そう言えるお前が世界で一番好きだぞ」
小雪「っ!あ、あの、あの…ええええっ!?」
浩二「小雪さ…」
小雪「こ、浩二…?」
浩二「俺たちの夏休みは…今日で終わりだ」



小雪も納得はしているけれど、でも、やっぱり寂しいよね。


2日ぶりの樹ヶ丘。
まずは家出のことを涼子に謝りに行く小雪。それが済んでから、浩二は小雪とどうなったかという話をすることに。意を決して、家へと歩みを進める小雪。

「頑張れ、頑張れあたし…」

「ママに心配かけたんだから…謝らなくちゃいけないんだから」

「それにもう…夏休みは終わったんだから。あの、夢のような二日間、終わっちゃったんだから」

「………っ」

「だって仕方ないじゃん…もう、8月は終わりなんだからさぁ」

「だって、だって…今日は8月30日なんだから…明日になれば…」

「…明日に、なれば?」




「明日って…何日?」

「え~と…」

「………」

「…あれ?」

「………ああっ!?」


何かに気付いて、浩二のところへ駆けてくる小雪。そうです。夏休みは終わり、なんて思ってましたが実は8月は31日まであったのです。怒り狂う小雪。


小雪「嘘つき、嘘つきっ、嘘つきぃっ!今日で夏休み終わりだって思ってたじゃないか!」
浩二「変わんねえだろ、ほとんど!」
小雪「ぜんぜん違うよぉっ!もう一泊できたんだよ?少なくともあと5回はできたんだよ?」

小雪「戻るっ!」
浩二「はぁっ!?」
小雪「戻る!戻る戻る戻る~!今夜も浩二といっしょにおふろはいる~!」
浩二「大声でんなことわめくな!」
小雪「いっしょに海見る!いっしょにごはん食べる!!抱き合って寝る~っ!!!」





さて、エピローグ。
浩二は大学生になったようで小雪と二人で暮らしている。浩二がここに越してきた時、「合格祝い」として熨斗をつけて涼子から贈られてきた小雪。



と、言う訳で、ままらぶ小雪ルートでした。馬鹿で健気で一途な小雪はやっぱり可愛い。もうちょっとラストに盛り上がりがあると良かったかなという気はしたものの、旅館での小雪の弾けっぷりが良かったので満足です。

4月からはちょっと忙しいので、なかなか更新できないかもしれませんが、今後共よろしくお願いします。
今日はここまで!
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プロフィール
名前:ロロ
20年くらい前に生まれて大学生をやっている。法律書を持って家と大学を行き来するのが日課。法律学よりは政治学の方が好き。男性向けエロゲーやったり、BL読んだり、野球見たり、料理したり、演劇したりするのが趣味。好きな作家は丸戸史明と門地かおり。ノルマンディー公の方のロロ。
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