~A lack of Magic Point~ エロゲーとか芝居とかについて書いていくブログ。
里伽子ルートの第3クォーターに入ります。
由飛やら玲愛やらと新たな人間関係を築いていく仁を見て、内心複雑な里伽子を見てニヤニヤすれば良いと思います。
○11/15 第3クォータープロローグ
終業後の時間。キュリオはお茶会。
キュリオの石田くんは玲愛狙いだったらしいけど、一時間の説教を食らって夢破れたらしい。ガード固いなぁ、玲愛は。
板橋「そういうキツイことばっか言ってるから、君の周りの男って、仁くんだけになっちゃうんだよ?」
稀に素晴らしい精度で真理を突く板橋。仁が話題になると途端に狼狽する玲愛。仁をお茶会に呼ぼうと提案する板橋。呼びに行けと言われる玲愛。何故か、仁を招待すること自体には反対しない。このツンデレめ。ツンデレの鑑め。
で、ファミーユの方は由飛が仁のオムライスを食べている。里伽子の助言通り人気を博しているオムライスは働いている由飛にとっても憧れの一品だったようで。高村仁「卵の王子様」襲名ww
苦労を見せず頑張る仁を妙に褒める由飛。どうも仁のひたむきな姿と自分との落差を感じているようですよ。珍しくシリアス。BGMも消してるし。
由飛
「わたしは、嫌なことがあったらすぐ逃げちゃうから…正面から向き合うこと、しないから…」
「だから、成長もしないし、いつまでたっても、仲直りできない」
由飛の台詞はこれ以上ないくらいに伏線臭い。丸戸は看板ヒロインについてはある種の手抜きをしているというか、何というか。いやでも、由飛ルートはなかなか悪くないんですけどね。
恵麻が姉になった時、どういう気持だったかを尋ねる由飛。初恋の人が姉になるのは苦しかったけれど、これは特殊なケースだからと仁は言う。でもまぁ、由飛は何らか共感するものがあったようで。真剣な表情で聞いて欲しい話があると仁に言う由飛。その会話をまずい感じに聞き間違えて乱入する玲愛。
由飛「どうして、わたしがここにいるって…?」
玲愛「いや、そっちは…ずっと前から気づいてたけど。ちっとも隠れてなかったし…姉さん」
そうです。由飛と玲愛は姉妹だったのです。な、なんだってー!?板橋の「修羅場?」って発言が正しいような、違うような…。
冬の夜の~、寒さも凍らす、姉妹かな~?
って、詠んでる場合じゃない。
○11/16 昼下がりの妄想(恵麻通常)
トリトンホテルのディナーに恵麻を誘う板橋。間に入ってくる仁は何故かトリトンホテルに詳しい。どうやら里伽子を誘おうとしたことがあったようで。何だかなぁ…。
板橋「…朝っぱらからホテルにしけ込もうってか?お姉ちゃん相手に大ハッスル?」
物騒なことを言うものではありませんwww
仁「帝王大卒。大手商事に勤務。20代後半にして課長級。当時の年収一千万超。姉さんと結婚するにあたって、一戸建て兼喫茶店をポンと建てるような人間だ」
神の如きスペックを誇る杉澤一人で仁の前に立ちはだかる一人。それほどの男と結婚したせいで男へのハードルが上がり「だから仁くんしか残らないんだ」と板橋。こいつ、実際のところ切れ者だよな、なかなか。
板橋「八橋大在学中、人気喫茶店に勤務。20歳にして店長。年収はさておき、恵麻さんを元気づけるためだけに、大学をポンと一年休学するような人間だろ、君は?」
こう考えると仁、超かっこいいな。何をするにも里伽子の力が必要ってところを除けばな。お前は島野育夫がいないと何も出来ない星野仙一か!そして、板橋の巧みな話術。あと名曲「落ちる涙の蒼」がかかるもんだから威力倍増。
板橋「確かに、君のお兄さんが忘れられないのかもしれない。でも…君の告白を待っているという可能性は、果たしてゼロなんだろうか?」
ダメダメなシスコン妄想に堕ちる仁。
かすり「このシスコンちっとも直ってやがらないねぇ」
○11/16 花鳥姉妹の真実(玲愛、由飛強制)
うたた寝をしていた仁はインターホンの音で目覚める。急に訪ねてくる玲愛。しかも、なんだかしおらしい。
玲愛「…こんばんは」
仁「………」
玲愛「………」
仁「…夢か」
しかもかなりあり得ない夢だ。なんて思いつつ、ドアまで閉めてしまう。ありがちだけど、こういうベタなノリ嫌いじゃないぜ。で、玲愛の怒りを買うと。
お詫びのコーヒーに苦いと文句をつける玲愛。
玲愛「夜にこんなの飲んだら、眠れなくなっちゃう」
おい、お前、何か可愛いな、おい。
玲愛はどうやら由飛について話しに来たようだが、仁はそういうのは本人の口から聞くべきことだと言って聞きたがらない。こっちの都合だけで仲間のことを詮索したくない、と言う仁はなかなかカッコイイ。しかし、そのカッコ良さが由飛に向いてると玲愛的にはちょっと複雑な気持ちで、意識してはいないけれど妬けちゃう訳で。
インターホンが鳴る。折り悪く由飛の訪問。ベランダに隠れる玲愛。素早い。玲愛が「苦い」とか「安い豆」とか言ったコーヒーを美味しいと言う由飛。その言葉が嬉しくて、仁は「いつでもおいで」なんて言ってしまう。
由飛「毎週は迷惑でしょ?」
無意識な積極攻勢だなぁ、風美由飛。
コーヒーで一服して、冷たい手をにぎにぎして、ちょっと良い雰囲気になって、話が始まる。まずは、二人の出会いがいかに運命的だったかという話。ちょっと臭い、なんて言ったら怒られるだろうか。
由飛はバイトの店員が『店長さん』に話すのではなく、由飛が仁に話す、という関係を望み、呼び方も「由飛」と「仁」に変わる。でも「仁」と呼ばれて脳裏に過る里伽子の存在。仁が後ろめたく思う必要なんてないはずなんですけど、いや、でもまぁ、うん。未練がましいというか、なんというか。
仁、由飛と呼び合って笑い合っているとベランダから厳しい視線。由飛との関係を深める仁に対して花鳥玲愛の威嚇。どういう気持ちでやってるのか自分でも分かっていないだろうに。
で、ついに本題へ。ピアノの才能を買われ音大まで進んだ養女の由飛、ピアノの才能が無く両親に反発して大学にも行かずに社会へ出た玲愛。で、何故だかギクシャク。由飛も玲愛も互いを思い合っているんだけれどね。
取り敢えず、今日は「由飛」と「仁」になったのが収穫ということで。玲愛はそれがご不満のようで、くしゃみをしながら鏡にルージュの伝言、ならぬ相合い傘を描いて出て行きました。
○11/17 四回忌(恵麻重要)
一人の四回忌で帰省する恵麻と仁。三年前の11月17日が命日。結婚したのは、その半年前だから5月の中頃か。ファミーユが完成したのは一人が死ぬ直前で、当時仁は高校3年生。その翌年にファミーユ開店か。なるほど。
あ、何で6月18日が火事の日なんだろって思ってたけど、あれは一人の命日に近い休みの日だったからか。そっか。でも、そうなると一人の命日が11月17日である理由とか考えちゃうな。10月~12月に共通ルートが展開する話を作る上で真ん中辺りに一人の法事をするってイベントを入れたかったのかな。
まぁ、それはさておき。
高村家の四人だけでひっそりと、普通はしない四回忌。
縁談を断固として断る恵麻。
「いくら待ったって、もう仁はお前をもらってくれないだぞ?」という父の冗談が冗談にならないんですけどね。おいおい。しかも、許嫁だった訳ですか。高村家も杉澤家も結構古いな。
「仁を引き取るときも、恵麻が泣いて嫌がったんだよ。弟になったら、結婚できないって教えたらねぇ」と母。おいおいおいおい。「今日からは本当のお姉ちゃんだからね」という、引き取られた当時の恵麻のセリフは、そういう葛藤を超えたところにあった訳で。
仁が初恋だった恵麻。『いい子にしてたら、仁くんがお婿さんに来てくれる』と聞かされて育ってらしい。なんとも、なんとも。勿論仁の初恋も恵麻だったわけで、実は結ばれていたかもしれない別の未来を思うと胸が切なくなったりするかもしれない。
○11/17 里伽子VS玲愛(里伽子通常)
恵麻の重要イベントと重なるせいで里伽子のTrueルートでは見られないイベントなのんですが、楽しいので載っけときます
玲愛「あ!やっと帰ってきた」
仁「ん…?」
玲愛「どこ行ってたのよ!どうせ彼女もいないくせになに遅くまで出歩いてんの?」
休業日の水曜に買い物をしてぶらついて、帰ってきたら隣人からきつい一言。おいおい、随分と喧嘩腰だな、おい。
で、勝手に仁の部屋に上がり込み、きれいにされた鏡を確認し、勝手にお茶を入れ始める。どうやら玲愛は由飛の押し掛け戦術を見習って、どんどん私生活にも踏み込んでいく方向にシフトしたようだな。違うか。笑
玲愛「あ、座ってて。昨日、大体の配置は把握したから、お茶は私が淹れる」
仁「…なんでよ?」
玲愛「なんでって…あんた外から帰ってきて疲れてるでしょ?」
仁「………」
恐らく、なんでの内容についての誤解が生じている。笑
玲愛「さっきまで…夏海さんって人がウチに来てたのよ」
仁「ぶっ!?」
玲愛「…なるほど、やっぱり重要なポジションか」
仁が噴き出したお茶がかかったのも気にせず、話を続ける玲愛は笑える。アッパー系真面目人間とダウナー系真面目人間って表現は良いね。
仁の忘れ物を届けに来た、と言っていた里伽子。会いに来ただけなのかも、と推測する玲愛は察しが良い。流石である。寒そうだからと部屋に上げてやって、仁の悪口で盛り上がった二人。
里伽子「あなたにそこまで言う資格があるとは思えない」
玲愛「あ、あれ…?」
里伽子「お隣さん?お向かいさん?でも、たった一ヶ月よね?」
玲愛「な…夏海さん?」
里伽子「仁の何がわかった?随分な洞察力。あたしなんて、三年一緒にいてもわからないことだらけ。恵麻さんには、到底追いつかない…」
しかし、まぁ、里伽子にとって仁の話題は大変センシティブですからね。自分の立場ははっきりさせないけど、特別の存在であることは譲らない。でも、恵麻に対する劣等感は強烈で・・・。
急に感情的になった里伽子に戸惑う玲愛。庇った、庇ってないの言い合い。里伽子は玲愛が仁を悪く言い過ぎるからだと言うけれど…。
玲愛「だってあいつ、人によって態度全然違うし。特定の人間だけひいきするし、性格悪い」
里伽子「子供の頃から、お兄さんと比較されてきたのよ。だから、その反動。本当は、限りなく優しい奴」
玲愛「すぐに人に頼るし…末っ子の悪い見本」
里伽子「あいつが頼るんじゃなくて、周りが構うの。なんとかしてやりたいって思わせる何かがあるのよ」
玲愛「できもしないような大口叩くし。キュリオに勝つとか…要するに見栄っ張りなんですよ」
里伽子「できもしないことでも、やせ我慢して頑張るのが仁なの。それに…キュリオには、あたしが勝たせてみせる」
強烈な自負心を見せる里伽子。まぁ、何への自負心かっていうと説明は難しいけど。俺は里伽子に問いたい。あんたは仁の何なんだ?あ、嫁ですね。はい、分かってました。里伽子は仁の嫁。
玲愛「今、私が言ったことって、全部、あなたが言ったことの受け売りだって気づいてます?」
強キャラ里伽子を黙らせた一言。仁が絡むと傍若無人にもなる里伽子は「あたしは仁をどんなに貶しても良いけど、他の人間が言うのは許さない」というスタンスなんですよね。
玲愛「もう一度聞きますよ?本当に、あいつとは、何もないんですか?」
里伽子「……………………ない」
この玲愛の攻撃は鮮やかだ。
回想終わり。玲愛はどうも里伽子の物言いが気に入らなかったらしい。何が気に入らないのか自分で分かってないから苛ついているんだけど、これって、ちょっと良いなと思ってた男の傍に「あんた彼の何なの?」みたいなデカイ態度の女がいて、ちょっと癇に障ったって奴じゃないでしょうか・・・。
里伽子と仁が付き合っていないという話を信じない玲愛。仁はお茶漬けを勧めて玲愛を帰らせようとするも「いただくわ」って言われてしまう。こういうちょっとした笑い大事だよね。
仁は結局、半年前に里伽子に告白して振られたって話をしなかったが、これをしてたら「え、振ったの?夏海さんが?嘘っ!?」って言いそうだな。多分、この時点の玲愛なら仁と里伽子とをくっつけようと奔走したんじゃないかって気がする。
○11/18 呼び捨て(里伽子通常)
里伽子と由飛、初の接触。あ、里伽子が営業時間内に来店するのが初か。
里伽子のことを知らない由飛は普通のお客様として里伽子を迎える。フロアにいるのがかすりなら「あ、リカちゃん。ちょっと待ってね、仁くん呼ぶから」とかなるんだろうけど、由飛に察してもらうことは出来ないし、自分から言い出すわけにもいかないし。
由飛「どうかなさいました?あ、ひょっとして待ち合わせですか?」
里伽子「そういうわけじゃないんだけど…かすりさんか、明日香ちゃんは?」
取り敢えず、かすりか明日香を呼ぼうとする里伽子。ここで「仁、いる?」と言える性格なら、里伽子と仁はあっさり上手く行ってそうなもんだけど。でも、かすりや明日香は呼べても仁は呼べない、というのは、うーん、何というか…意識しすぎだろって感じも。
由飛「あの二人のお友達?」
里伽子「あ、いや、だから…」
由飛「かすりさんはどっかにいますよ?ちょっと探してきますね」
機微を読むということに関しては全くの不得手である由飛は早合点をして探しに行ってしまう。と、いうか、フロア担当者が自分しかいない時に店を空けてしまうなよ、と。
里伽子「仁~」
仕方なく自分で呼ぶことにした里伽子。それは良いのか。うーん、他の人に仁を呼んでもらうのは照れくさいというか「二人はやっぱり」って思われるのはあれなんだろうか。
仁「初来店、だな」
里伽子「てことは、お金取るんだ、今日は」
仁「当然ですお客様」
里伽子「ふふ…」
ちょっとした遣り取りなのに里伽子が嬉しそうである。多分、仁にとっても感慨深かったんじゃないだろうか。だって、やっと新しいファミーユを里伽子に認めてもらえた訳だから。で、仁はサービスで黄金チャーハンを出してやる。
仁「いいよ、初来店記念。モーニングサービスだと思ってくれ」
里伽子「…ダイエット中、なんだけどなぁ」
困ったふりしつつも機嫌が良い里伽子。かすりを探して店からいなくなってしまった由飛を怒らないでやって欲しいと言う。そういや、モーニングが豪華なのって名古屋の特徴だよね。ささやかながら丸戸得意の東海ネタ?
由飛「あれ?仁?仁もそのお客様と知り合いなのぉ?」
里伽子「…仁?」
仁「んなことよりも由飛。お前、お客様をほったらかして何やってんだよ?」
里伽子「…お前?由飛?」
やっと戻ってきた由飛。里伽子は由飛と仁の遣り取りが引っかかった様子。お互いの呼び方やら、話してる時の仲良さそうな感じとか。で、やっと目の前の人が“夏海里伽子”だと認識した由飛。
由飛「そっかぁ…恵麻さんやかすりさんの言ってた『リカちゃん』って、あなたのことですね?」
仁「あ、まぁ、そうだけど…」
由飛「へぇ~、噂通り綺麗な人ぉ」
仁「え?あ、いや、それほどでも…」
由飛「なんで仁が謙遜するのよ?やだぁ、恋人じゃあるまいし~」
この間、里伽子はさっきまでの上機嫌が一転してご機嫌斜めな顔をしてるんだけど、空気を読めない由飛は気付かない。仁も気付けよ。いや、理由が分からないから無理かもしれないけど…。
里伽子「しばらく見ないうちに、接客の質が落ちたんじゃない?仁」
里伽子「新人のコのこと呼び捨てにしたり、呼び捨てにされたり…あり得ない」
公私混同が激しいと糾弾される仁。でもなぁ、それ、ちょっと私怨だろ。私怨だろ、里伽子さん。
仁「けど俺、お前のこと呼び捨ててたし、お前だって俺のこと…」
里伽子「………」
仁「………」
里伽子「あたしはいいのよ、チーフだから」
いつもの論理的な姿はどこへ行ったのか。「里伽子VS玲愛」の時もそうだけど、里伽子は仁絡みになるとダメですね。結局、里伽子にお説教を食らい『呼び捨て禁止令』を課されてしまった仁。気の毒と言えば、気の毒。
○11/19 噂の歌姫(由飛通常)
店内の客よりも外のオープンカフェを利用する客が多いことを不思議がる仁。と、オープンカフェに里伽子を発見。
里伽子「繁盛してるみたいね」
仁「お前のおかげでもあるさ」
里伽子「あたしは部外者だから関係ないけど」
仁「こんなとこにいなくてさ、中入ってくればいいのに。コーヒーくらいならご馳走するぞ?」
里伽子「店内で、そういうあからさまな贔屓はよくない。ここだって、こういった会話は望ましくないわね」
里伽子はいつも通り冷ややかな態度。仁からの「このあと空いてる?」には首を横に振るけど、仁が「じゃ、またな」とその場を去ろうとすると「…そういえば」と口を開く里伽子の複雑な乙女心。
里伽子「ほら、彼女…風美さんだっけ?」
仁「ああ、由飛のこと?」
機嫌を損ねる里伽子。だから呼び捨てはダメだってば。里伽子から由飛の「独特な接客」について聞かされる仁。歌うウェイトレス由飛。一度注意を受けたにも関わらずめげずに歌っていた。
なるほど、オープンカフェが人気なのはそれが理由でしたか。お客様にも人気でだし、仁は由飛に甘いから許してしまう。弱いなぁ、仁は。しかも「また買い物付き合って」とか言われっちゃってるし、手握られてるし。本妻(笑)の里伽子さん見てるんですからね。
この、由飛と仁の仲良さそうな遣り取りを見ていた里伽子の心中は如何ばかりか。タイプが違う里伽子にとっては由飛は眩しく映るに違いない。何せ自分が知らないほんの数カ月で仁に接近してるし、特別扱いされてるし。
そりゃドスの利いた「何がおかしいのよ」になるよね。怖っ。
○11/20 里伽えもん(里伽子重要)
帳簿の打ち込みを里伽子に頼んでしまう仁。あぁ、仁は機械オンチなのか。だから電動泡立て器も使えないのか、なるほど。そういえばファミーユは黒字に転じました。やったね。
※里伽子は右手だけでやったんだよなぁ。健気。
里伽子「年内はずっと赤字だと予想してたのよ」
仁「おいおいおいおい!お前、俺に年を越させないつもりだったのか!?」
“可愛いふりしてこの娘、割とやるもんだね。”
仁が内心で引用したのは「待つわ」なんですけど、これは自分を振って他の女を取った元恋人がいつか振り向いてくれるまで待つって歌。それって、この場合に適切なのか?笑
※どっちかって言うと、里伽子じゃなくて恵麻を取った仁と、未だ微妙な関係を保ち続けてる里伽子自身が歌うべきなのかもしれない。
仁「姉さんが戻ってくれたのは大きいなぁ」
“『もう一人戻ってきてくれれば完璧なのに』”
と、言外に里伽子も戻ってくれないかなぁとにじませるものの通じない。里伽子は、仁と恵麻の関係が絡むと普段の読みが利かなくなる。まぁ、このセリフの前の「姉さんに顔向け出来なかったじゃん」「姉さん、なんて言うかな?」が効いてるんですけどね。
里伽子「ひとし君はいつもいつもしょうがないなぁ…、って私は未来から来た猫耳ロボットですか」
ドラえもんに猫耳はないけれど。里伽子は仁の力になるにやぶさかでないけれど、それが全部恵麻のためなのかと思うと、何だか虚無感を抱くわけで、まー、損な役回りと言ってしまえばそこまでですが。
仁「何言ってんだよ…訳もわかんないひみつ道具なんかよりも、里伽子の方が頼りになるに決まってるだろ」
そういえば、ショコラの翠ルートでは大介が「お前は傍に置いておきたい道具箱」なんて言ってたなぁ。僕は翠派で里伽子派です。っていうか、里伽子は香奈子+翠って感じだよな。
回想シーン
仁が本人と位牌一人の一人二役で、里伽子をファミーユのウェイトレスにスカウトする時の話。大学一年の秋頃かな?高村と夏海で呼び合っている。
そういえば、23とか1000とか数字のイントネーションが里伽子はちょっと共通語と違うんだが、あれは里伽子の実家である浜松の方の言葉なのだろうか。
里伽子「…なんであたしなのよ」
仁「知り合いだから。頭いいから。美人だから」
里伽子「っ…そ、そんなこと言ったって、開店もしてないお店で働けって言われても」
褒められて狼狽える里伽子可愛い。
回想2
里伽子に手伝ってもらって恵麻のプレセントを選ぶ話。例年はケーキだったようだけれど、仁がブレスレットを贈りたいなんて言い出したことを訝る里伽子。
里伽子「だって…これって、恋人への贈り物だよ」
仁に聞こえない程度の声で言う。
※実は仁は聞こえていたということがクリスマスイブに明らかになる。
そういえば、これ、いつのことなんだろ。本編で恵麻は誕生日を迎えてないから、多分年明けの初春あたりか。開店が大学1年の秋で、その年度末っていうのは考えにくいから大学2年の終わり頃かな?すると、仁はもうその頃には里伽子が気になってるはずだよな。
仁「う~ん…そうだ。なら、この2つのうち、里伽子ならどっちが欲しい?」
里伽子「あたしの趣味と恵麻さんの趣味とは違うってば」
仁「それでもいいから…ただの参考だから…」
里伽子「あ~もう、本当に苛つくわね仁はぁ!」
五時間も里伽子を連れ回し、二つまで絞って、更に里伽子が欲しい方聞く仁。主体性がないと里伽子に怒られながら、結局片方選んでもらう。
仁「あ、すみません。これ、両方ください」
里伽子「はぁ!?」
仁「こっちは包んで。あ、こっちはいいです」
里伽子「ちょっ、ちょっと…?」
仁「お前の、左だったよな。ほれ、つけてやるから、腕」
両方買って、里伽子が欲しがった方を里伽子へ。

仁「だって俺、お前の誕生日教えてもらってないもん」
だってさ!!うわあああああああ、こんなことされたら惚れるだろーよ、馬鹿野郎!!この天然タラシがああああ。
※仁は「これって恋人への贈り物だよ」が聞こえてた上でやってるから、天然じゃないのか。こいつやるな。くそう。この野郎。
里伽子「もう、しょうがないなぁ、仁は」
仁にとっては情けない思い出かもしれないけど、多分里伽子にとっては愛しい思い出で。懐かしそうに、愛しそうに、里伽子は呟く。
○11/21 ショ○?(恵麻通常)
小学生時代の仁の写真で盛り上がる女性陣。体弱かったんだなぁ、仁。だから卵ばっか食ってたのか。いや、でも、卵ばっか食わされたんなら卵嫌いになる方が自然かも知れないなぁ。ショコラの大介はヤンキー時代の写真だったね。方向性は違うが黒歴史という意味では一緒。
止まらない恵麻の仁語り。一人、また一人と逃げていくファミーユ従業員たち。三次元ショタコンは頂けねえぜ、恵麻姉ちゃん。
○11/23 欧風喫茶店の面目躍如(里伽子通常)
外国人客の英語が分からないので店員達がお客さんを押し付けあう。明日香、かすり、由飛だと現役で一番勉強してるだろう明日香が一番有望だと思うんだけどね…。
由飛「明日香ちゃん?どしたの?外国の人に道を尋ねられたようなせっぱ詰まった顔して」
なぜピンポイントで当ててくるのだ、風美由飛。
ファミーユ店員、学歴逆自慢大会。かすりは高卒(?)、恵麻は専門卒、由飛は音大在学、明日香は学園生。八橋大は英文科が全国的に有名らしいけど、仁は経済学部。ちなみに一橋大には文学部はありませんが。
明日香「てんちょだし」
由飛「文系学生だし」
かすり「男の子だもんね」
恵麻「ごめん、仁くん…今回だけは、かばいえない」
仁「ひ~ん」
贖罪羊として選ばれてしまった仁。で、仁は追い詰められると頼れるあの子を思い出してしまう傾向がありまして。
“ああ、こんなときに、英語がペラペラな店員がいたら…そいや昔は…いたんだよなぁ。そんなスーパーエグゼクティブウェイトレスが。”
里伽子「ちょっと、どうして店に誰もいないの?」
英語ペラペラな元スーパーエクゼクティブウェイトレス里伽子が登場。助かりました。「in a ice pack」って言ってるけど「in an ice pack」が正しいような気がする。
皆に「戻ってきてほしい」と言われて「ごめん、ね」と悲しそうに答える里伽子。何が彼女をここまで頑なにしているのか、今はまだ誰も分からない。
○11/26 第3クォーターエピローグ
不審な動きをしている由飛を見て、仁を呼び止める里伽子。
里伽子「ちょっと仁…あれ、なんなの?」
仁「あれって?」
里伽子「ほら、由飛さん」
仁「由飛が…あ」
里伽子「………」
仁「由飛………くん、が、どうしたって?」
里伽子「…由飛でいいわ」
呼び捨て禁止令を破ったことについて無言の圧力で咎められる仁。しかし、今更「由飛くん」と呼ぶのもあれで、最終的には本妻(笑)からの許可を貰って「由飛」と呼ぶことに。
で、由飛が何をしていたのかというと、あれはファミーユの新サービス。百聞は一見にしかず。仁は里伽子に新サービスをお披露目。
まず出てきたのは仁特製の半熟オムライス。今やファミーユのナンバーワンセールスを記録している。夏海企画部長の敏腕ぶりが光りますね。仁曰く「養鶏業者並」の卵取扱量だとか。
里伽子「で、その、卵の仕入れと由飛さんのさっきの行動にどんな関係があるのよ」
仁「よくぞ聞いてくれた!実はな、卵が切れたら、由飛がああやってお客様の前で産んでみせ…すまん、俺が悪かった待てよ許せよ!」
スプーンで皿を叩いて抗議する里伽子。これは嫉妬も半分入ってるような…。
新サービスは由飛提案の似顔絵オムライス。自分がいなくても新しくサービスを考え、ファミーユはより良くなっていく。嬉しいような悲しいような、複雑な心境の里伽子。
里伽子が「もう、居場所、ないのかもしれない」って呟くのをきちんと拾ってフォローする仁。こいつ、里伽子の話は本当に良く聞いているのだ。で、完成した似顔絵を見て里伽子は頬を染める。可愛いな、お前。
その頃、キュリオにも似顔絵オムライスの出前が届く。玲愛の似顔絵付き。この玲愛いじりのチャンスを板橋と瑞奈が逃すはずがない。
瑞奈「…本当によく描けてるわね。モデルに対しての歪んだ愛情が感じられるわ」

玲愛「…何よ。………美味しいじゃないのよっ!」
はい、定番セリフをいただきました!

似顔絵がもったいなくて食べられない里伽子と玲愛。デレ方は二人共似てるんだよね。
今日はここまで!!
由飛やら玲愛やらと新たな人間関係を築いていく仁を見て、内心複雑な里伽子を見てニヤニヤすれば良いと思います。
○11/15 第3クォータープロローグ
終業後の時間。キュリオはお茶会。
キュリオの石田くんは玲愛狙いだったらしいけど、一時間の説教を食らって夢破れたらしい。ガード固いなぁ、玲愛は。
板橋「そういうキツイことばっか言ってるから、君の周りの男って、仁くんだけになっちゃうんだよ?」
稀に素晴らしい精度で真理を突く板橋。仁が話題になると途端に狼狽する玲愛。仁をお茶会に呼ぼうと提案する板橋。呼びに行けと言われる玲愛。何故か、仁を招待すること自体には反対しない。このツンデレめ。ツンデレの鑑め。
で、ファミーユの方は由飛が仁のオムライスを食べている。里伽子の助言通り人気を博しているオムライスは働いている由飛にとっても憧れの一品だったようで。高村仁「卵の王子様」襲名ww
苦労を見せず頑張る仁を妙に褒める由飛。どうも仁のひたむきな姿と自分との落差を感じているようですよ。珍しくシリアス。BGMも消してるし。
由飛
「わたしは、嫌なことがあったらすぐ逃げちゃうから…正面から向き合うこと、しないから…」
「だから、成長もしないし、いつまでたっても、仲直りできない」
由飛の台詞はこれ以上ないくらいに伏線臭い。丸戸は看板ヒロインについてはある種の手抜きをしているというか、何というか。いやでも、由飛ルートはなかなか悪くないんですけどね。
恵麻が姉になった時、どういう気持だったかを尋ねる由飛。初恋の人が姉になるのは苦しかったけれど、これは特殊なケースだからと仁は言う。でもまぁ、由飛は何らか共感するものがあったようで。真剣な表情で聞いて欲しい話があると仁に言う由飛。その会話をまずい感じに聞き間違えて乱入する玲愛。
由飛「どうして、わたしがここにいるって…?」
玲愛「いや、そっちは…ずっと前から気づいてたけど。ちっとも隠れてなかったし…姉さん」
そうです。由飛と玲愛は姉妹だったのです。な、なんだってー!?板橋の「修羅場?」って発言が正しいような、違うような…。
冬の夜の~、寒さも凍らす、姉妹かな~?
って、詠んでる場合じゃない。
○11/16 昼下がりの妄想(恵麻通常)
トリトンホテルのディナーに恵麻を誘う板橋。間に入ってくる仁は何故かトリトンホテルに詳しい。どうやら里伽子を誘おうとしたことがあったようで。何だかなぁ…。
板橋「…朝っぱらからホテルにしけ込もうってか?お姉ちゃん相手に大ハッスル?」
物騒なことを言うものではありませんwww
仁「帝王大卒。大手商事に勤務。20代後半にして課長級。当時の年収一千万超。姉さんと結婚するにあたって、一戸建て兼喫茶店をポンと建てるような人間だ」
神の如きスペックを誇る杉澤一人で仁の前に立ちはだかる一人。それほどの男と結婚したせいで男へのハードルが上がり「だから仁くんしか残らないんだ」と板橋。こいつ、実際のところ切れ者だよな、なかなか。
板橋「八橋大在学中、人気喫茶店に勤務。20歳にして店長。年収はさておき、恵麻さんを元気づけるためだけに、大学をポンと一年休学するような人間だろ、君は?」
こう考えると仁、超かっこいいな。何をするにも里伽子の力が必要ってところを除けばな。お前は島野育夫がいないと何も出来ない星野仙一か!そして、板橋の巧みな話術。あと名曲「落ちる涙の蒼」がかかるもんだから威力倍増。
板橋「確かに、君のお兄さんが忘れられないのかもしれない。でも…君の告白を待っているという可能性は、果たしてゼロなんだろうか?」
ダメダメなシスコン妄想に堕ちる仁。
かすり「このシスコンちっとも直ってやがらないねぇ」
○11/16 花鳥姉妹の真実(玲愛、由飛強制)
うたた寝をしていた仁はインターホンの音で目覚める。急に訪ねてくる玲愛。しかも、なんだかしおらしい。
玲愛「…こんばんは」
仁「………」
玲愛「………」
仁「…夢か」
しかもかなりあり得ない夢だ。なんて思いつつ、ドアまで閉めてしまう。ありがちだけど、こういうベタなノリ嫌いじゃないぜ。で、玲愛の怒りを買うと。
お詫びのコーヒーに苦いと文句をつける玲愛。
玲愛「夜にこんなの飲んだら、眠れなくなっちゃう」
おい、お前、何か可愛いな、おい。
玲愛はどうやら由飛について話しに来たようだが、仁はそういうのは本人の口から聞くべきことだと言って聞きたがらない。こっちの都合だけで仲間のことを詮索したくない、と言う仁はなかなかカッコイイ。しかし、そのカッコ良さが由飛に向いてると玲愛的にはちょっと複雑な気持ちで、意識してはいないけれど妬けちゃう訳で。
インターホンが鳴る。折り悪く由飛の訪問。ベランダに隠れる玲愛。素早い。玲愛が「苦い」とか「安い豆」とか言ったコーヒーを美味しいと言う由飛。その言葉が嬉しくて、仁は「いつでもおいで」なんて言ってしまう。
由飛「毎週は迷惑でしょ?」
無意識な積極攻勢だなぁ、風美由飛。
コーヒーで一服して、冷たい手をにぎにぎして、ちょっと良い雰囲気になって、話が始まる。まずは、二人の出会いがいかに運命的だったかという話。ちょっと臭い、なんて言ったら怒られるだろうか。
由飛はバイトの店員が『店長さん』に話すのではなく、由飛が仁に話す、という関係を望み、呼び方も「由飛」と「仁」に変わる。でも「仁」と呼ばれて脳裏に過る里伽子の存在。仁が後ろめたく思う必要なんてないはずなんですけど、いや、でもまぁ、うん。未練がましいというか、なんというか。
仁、由飛と呼び合って笑い合っているとベランダから厳しい視線。由飛との関係を深める仁に対して花鳥玲愛の威嚇。どういう気持ちでやってるのか自分でも分かっていないだろうに。
で、ついに本題へ。ピアノの才能を買われ音大まで進んだ養女の由飛、ピアノの才能が無く両親に反発して大学にも行かずに社会へ出た玲愛。で、何故だかギクシャク。由飛も玲愛も互いを思い合っているんだけれどね。
取り敢えず、今日は「由飛」と「仁」になったのが収穫ということで。玲愛はそれがご不満のようで、くしゃみをしながら鏡にルージュの伝言、ならぬ相合い傘を描いて出て行きました。
○11/17 四回忌(恵麻重要)
一人の四回忌で帰省する恵麻と仁。三年前の11月17日が命日。結婚したのは、その半年前だから5月の中頃か。ファミーユが完成したのは一人が死ぬ直前で、当時仁は高校3年生。その翌年にファミーユ開店か。なるほど。
あ、何で6月18日が火事の日なんだろって思ってたけど、あれは一人の命日に近い休みの日だったからか。そっか。でも、そうなると一人の命日が11月17日である理由とか考えちゃうな。10月~12月に共通ルートが展開する話を作る上で真ん中辺りに一人の法事をするってイベントを入れたかったのかな。
まぁ、それはさておき。
高村家の四人だけでひっそりと、普通はしない四回忌。
縁談を断固として断る恵麻。
「いくら待ったって、もう仁はお前をもらってくれないだぞ?」という父の冗談が冗談にならないんですけどね。おいおい。しかも、許嫁だった訳ですか。高村家も杉澤家も結構古いな。
「仁を引き取るときも、恵麻が泣いて嫌がったんだよ。弟になったら、結婚できないって教えたらねぇ」と母。おいおいおいおい。「今日からは本当のお姉ちゃんだからね」という、引き取られた当時の恵麻のセリフは、そういう葛藤を超えたところにあった訳で。
仁が初恋だった恵麻。『いい子にしてたら、仁くんがお婿さんに来てくれる』と聞かされて育ってらしい。なんとも、なんとも。勿論仁の初恋も恵麻だったわけで、実は結ばれていたかもしれない別の未来を思うと胸が切なくなったりするかもしれない。
○11/17 里伽子VS玲愛(里伽子通常)
恵麻の重要イベントと重なるせいで里伽子のTrueルートでは見られないイベントなのんですが、楽しいので載っけときます
玲愛「あ!やっと帰ってきた」
仁「ん…?」
玲愛「どこ行ってたのよ!どうせ彼女もいないくせになに遅くまで出歩いてんの?」
休業日の水曜に買い物をしてぶらついて、帰ってきたら隣人からきつい一言。おいおい、随分と喧嘩腰だな、おい。
で、勝手に仁の部屋に上がり込み、きれいにされた鏡を確認し、勝手にお茶を入れ始める。どうやら玲愛は由飛の押し掛け戦術を見習って、どんどん私生活にも踏み込んでいく方向にシフトしたようだな。違うか。笑
玲愛「あ、座ってて。昨日、大体の配置は把握したから、お茶は私が淹れる」
仁「…なんでよ?」
玲愛「なんでって…あんた外から帰ってきて疲れてるでしょ?」
仁「………」
恐らく、なんでの内容についての誤解が生じている。笑
玲愛「さっきまで…夏海さんって人がウチに来てたのよ」
仁「ぶっ!?」
玲愛「…なるほど、やっぱり重要なポジションか」
仁が噴き出したお茶がかかったのも気にせず、話を続ける玲愛は笑える。アッパー系真面目人間とダウナー系真面目人間って表現は良いね。
仁の忘れ物を届けに来た、と言っていた里伽子。会いに来ただけなのかも、と推測する玲愛は察しが良い。流石である。寒そうだからと部屋に上げてやって、仁の悪口で盛り上がった二人。
里伽子「あなたにそこまで言う資格があるとは思えない」
玲愛「あ、あれ…?」
里伽子「お隣さん?お向かいさん?でも、たった一ヶ月よね?」
玲愛「な…夏海さん?」
里伽子「仁の何がわかった?随分な洞察力。あたしなんて、三年一緒にいてもわからないことだらけ。恵麻さんには、到底追いつかない…」
しかし、まぁ、里伽子にとって仁の話題は大変センシティブですからね。自分の立場ははっきりさせないけど、特別の存在であることは譲らない。でも、恵麻に対する劣等感は強烈で・・・。
急に感情的になった里伽子に戸惑う玲愛。庇った、庇ってないの言い合い。里伽子は玲愛が仁を悪く言い過ぎるからだと言うけれど…。
玲愛「だってあいつ、人によって態度全然違うし。特定の人間だけひいきするし、性格悪い」
里伽子「子供の頃から、お兄さんと比較されてきたのよ。だから、その反動。本当は、限りなく優しい奴」
玲愛「すぐに人に頼るし…末っ子の悪い見本」
里伽子「あいつが頼るんじゃなくて、周りが構うの。なんとかしてやりたいって思わせる何かがあるのよ」
玲愛「できもしないような大口叩くし。キュリオに勝つとか…要するに見栄っ張りなんですよ」
里伽子「できもしないことでも、やせ我慢して頑張るのが仁なの。それに…キュリオには、あたしが勝たせてみせる」
強烈な自負心を見せる里伽子。まぁ、何への自負心かっていうと説明は難しいけど。俺は里伽子に問いたい。あんたは仁の何なんだ?あ、嫁ですね。はい、分かってました。里伽子は仁の嫁。
玲愛「今、私が言ったことって、全部、あなたが言ったことの受け売りだって気づいてます?」
強キャラ里伽子を黙らせた一言。仁が絡むと傍若無人にもなる里伽子は「あたしは仁をどんなに貶しても良いけど、他の人間が言うのは許さない」というスタンスなんですよね。
玲愛「もう一度聞きますよ?本当に、あいつとは、何もないんですか?」
里伽子「……………………ない」
この玲愛の攻撃は鮮やかだ。
回想終わり。玲愛はどうも里伽子の物言いが気に入らなかったらしい。何が気に入らないのか自分で分かってないから苛ついているんだけど、これって、ちょっと良いなと思ってた男の傍に「あんた彼の何なの?」みたいなデカイ態度の女がいて、ちょっと癇に障ったって奴じゃないでしょうか・・・。
里伽子と仁が付き合っていないという話を信じない玲愛。仁はお茶漬けを勧めて玲愛を帰らせようとするも「いただくわ」って言われてしまう。こういうちょっとした笑い大事だよね。
仁は結局、半年前に里伽子に告白して振られたって話をしなかったが、これをしてたら「え、振ったの?夏海さんが?嘘っ!?」って言いそうだな。多分、この時点の玲愛なら仁と里伽子とをくっつけようと奔走したんじゃないかって気がする。
○11/18 呼び捨て(里伽子通常)
里伽子と由飛、初の接触。あ、里伽子が営業時間内に来店するのが初か。
里伽子のことを知らない由飛は普通のお客様として里伽子を迎える。フロアにいるのがかすりなら「あ、リカちゃん。ちょっと待ってね、仁くん呼ぶから」とかなるんだろうけど、由飛に察してもらうことは出来ないし、自分から言い出すわけにもいかないし。
由飛「どうかなさいました?あ、ひょっとして待ち合わせですか?」
里伽子「そういうわけじゃないんだけど…かすりさんか、明日香ちゃんは?」
取り敢えず、かすりか明日香を呼ぼうとする里伽子。ここで「仁、いる?」と言える性格なら、里伽子と仁はあっさり上手く行ってそうなもんだけど。でも、かすりや明日香は呼べても仁は呼べない、というのは、うーん、何というか…意識しすぎだろって感じも。
由飛「あの二人のお友達?」
里伽子「あ、いや、だから…」
由飛「かすりさんはどっかにいますよ?ちょっと探してきますね」
機微を読むということに関しては全くの不得手である由飛は早合点をして探しに行ってしまう。と、いうか、フロア担当者が自分しかいない時に店を空けてしまうなよ、と。
里伽子「仁~」
仕方なく自分で呼ぶことにした里伽子。それは良いのか。うーん、他の人に仁を呼んでもらうのは照れくさいというか「二人はやっぱり」って思われるのはあれなんだろうか。
仁「初来店、だな」
里伽子「てことは、お金取るんだ、今日は」
仁「当然ですお客様」
里伽子「ふふ…」
ちょっとした遣り取りなのに里伽子が嬉しそうである。多分、仁にとっても感慨深かったんじゃないだろうか。だって、やっと新しいファミーユを里伽子に認めてもらえた訳だから。で、仁はサービスで黄金チャーハンを出してやる。
仁「いいよ、初来店記念。モーニングサービスだと思ってくれ」
里伽子「…ダイエット中、なんだけどなぁ」
困ったふりしつつも機嫌が良い里伽子。かすりを探して店からいなくなってしまった由飛を怒らないでやって欲しいと言う。そういや、モーニングが豪華なのって名古屋の特徴だよね。ささやかながら丸戸得意の東海ネタ?
由飛「あれ?仁?仁もそのお客様と知り合いなのぉ?」
里伽子「…仁?」
仁「んなことよりも由飛。お前、お客様をほったらかして何やってんだよ?」
里伽子「…お前?由飛?」
やっと戻ってきた由飛。里伽子は由飛と仁の遣り取りが引っかかった様子。お互いの呼び方やら、話してる時の仲良さそうな感じとか。で、やっと目の前の人が“夏海里伽子”だと認識した由飛。
由飛「そっかぁ…恵麻さんやかすりさんの言ってた『リカちゃん』って、あなたのことですね?」
仁「あ、まぁ、そうだけど…」
由飛「へぇ~、噂通り綺麗な人ぉ」
仁「え?あ、いや、それほどでも…」
由飛「なんで仁が謙遜するのよ?やだぁ、恋人じゃあるまいし~」
この間、里伽子はさっきまでの上機嫌が一転してご機嫌斜めな顔をしてるんだけど、空気を読めない由飛は気付かない。仁も気付けよ。いや、理由が分からないから無理かもしれないけど…。
里伽子「しばらく見ないうちに、接客の質が落ちたんじゃない?仁」
里伽子「新人のコのこと呼び捨てにしたり、呼び捨てにされたり…あり得ない」
公私混同が激しいと糾弾される仁。でもなぁ、それ、ちょっと私怨だろ。私怨だろ、里伽子さん。
仁「けど俺、お前のこと呼び捨ててたし、お前だって俺のこと…」
里伽子「………」
仁「………」
里伽子「あたしはいいのよ、チーフだから」
いつもの論理的な姿はどこへ行ったのか。「里伽子VS玲愛」の時もそうだけど、里伽子は仁絡みになるとダメですね。結局、里伽子にお説教を食らい『呼び捨て禁止令』を課されてしまった仁。気の毒と言えば、気の毒。
○11/19 噂の歌姫(由飛通常)
店内の客よりも外のオープンカフェを利用する客が多いことを不思議がる仁。と、オープンカフェに里伽子を発見。
里伽子「繁盛してるみたいね」
仁「お前のおかげでもあるさ」
里伽子「あたしは部外者だから関係ないけど」
仁「こんなとこにいなくてさ、中入ってくればいいのに。コーヒーくらいならご馳走するぞ?」
里伽子「店内で、そういうあからさまな贔屓はよくない。ここだって、こういった会話は望ましくないわね」
里伽子はいつも通り冷ややかな態度。仁からの「このあと空いてる?」には首を横に振るけど、仁が「じゃ、またな」とその場を去ろうとすると「…そういえば」と口を開く里伽子の複雑な乙女心。
里伽子「ほら、彼女…風美さんだっけ?」
仁「ああ、由飛のこと?」
機嫌を損ねる里伽子。だから呼び捨てはダメだってば。里伽子から由飛の「独特な接客」について聞かされる仁。歌うウェイトレス由飛。一度注意を受けたにも関わらずめげずに歌っていた。
なるほど、オープンカフェが人気なのはそれが理由でしたか。お客様にも人気でだし、仁は由飛に甘いから許してしまう。弱いなぁ、仁は。しかも「また買い物付き合って」とか言われっちゃってるし、手握られてるし。本妻(笑)の里伽子さん見てるんですからね。
この、由飛と仁の仲良さそうな遣り取りを見ていた里伽子の心中は如何ばかりか。タイプが違う里伽子にとっては由飛は眩しく映るに違いない。何せ自分が知らないほんの数カ月で仁に接近してるし、特別扱いされてるし。
そりゃドスの利いた「何がおかしいのよ」になるよね。怖っ。
○11/20 里伽えもん(里伽子重要)
帳簿の打ち込みを里伽子に頼んでしまう仁。あぁ、仁は機械オンチなのか。だから電動泡立て器も使えないのか、なるほど。そういえばファミーユは黒字に転じました。やったね。
※里伽子は右手だけでやったんだよなぁ。健気。
里伽子「年内はずっと赤字だと予想してたのよ」
仁「おいおいおいおい!お前、俺に年を越させないつもりだったのか!?」
“可愛いふりしてこの娘、割とやるもんだね。”
仁が内心で引用したのは「待つわ」なんですけど、これは自分を振って他の女を取った元恋人がいつか振り向いてくれるまで待つって歌。それって、この場合に適切なのか?笑
※どっちかって言うと、里伽子じゃなくて恵麻を取った仁と、未だ微妙な関係を保ち続けてる里伽子自身が歌うべきなのかもしれない。
仁「姉さんが戻ってくれたのは大きいなぁ」
“『もう一人戻ってきてくれれば完璧なのに』”
と、言外に里伽子も戻ってくれないかなぁとにじませるものの通じない。里伽子は、仁と恵麻の関係が絡むと普段の読みが利かなくなる。まぁ、このセリフの前の「姉さんに顔向け出来なかったじゃん」「姉さん、なんて言うかな?」が効いてるんですけどね。
里伽子「ひとし君はいつもいつもしょうがないなぁ…、って私は未来から来た猫耳ロボットですか」
ドラえもんに猫耳はないけれど。里伽子は仁の力になるにやぶさかでないけれど、それが全部恵麻のためなのかと思うと、何だか虚無感を抱くわけで、まー、損な役回りと言ってしまえばそこまでですが。
仁「何言ってんだよ…訳もわかんないひみつ道具なんかよりも、里伽子の方が頼りになるに決まってるだろ」
そういえば、ショコラの翠ルートでは大介が「お前は傍に置いておきたい道具箱」なんて言ってたなぁ。僕は翠派で里伽子派です。っていうか、里伽子は香奈子+翠って感じだよな。
回想シーン
仁が本人と位牌一人の一人二役で、里伽子をファミーユのウェイトレスにスカウトする時の話。大学一年の秋頃かな?高村と夏海で呼び合っている。
そういえば、23とか1000とか数字のイントネーションが里伽子はちょっと共通語と違うんだが、あれは里伽子の実家である浜松の方の言葉なのだろうか。
里伽子「…なんであたしなのよ」
仁「知り合いだから。頭いいから。美人だから」
里伽子「っ…そ、そんなこと言ったって、開店もしてないお店で働けって言われても」
褒められて狼狽える里伽子可愛い。
回想2
里伽子に手伝ってもらって恵麻のプレセントを選ぶ話。例年はケーキだったようだけれど、仁がブレスレットを贈りたいなんて言い出したことを訝る里伽子。
里伽子「だって…これって、恋人への贈り物だよ」
仁に聞こえない程度の声で言う。
※実は仁は聞こえていたということがクリスマスイブに明らかになる。
そういえば、これ、いつのことなんだろ。本編で恵麻は誕生日を迎えてないから、多分年明けの初春あたりか。開店が大学1年の秋で、その年度末っていうのは考えにくいから大学2年の終わり頃かな?すると、仁はもうその頃には里伽子が気になってるはずだよな。
仁「う~ん…そうだ。なら、この2つのうち、里伽子ならどっちが欲しい?」
里伽子「あたしの趣味と恵麻さんの趣味とは違うってば」
仁「それでもいいから…ただの参考だから…」
里伽子「あ~もう、本当に苛つくわね仁はぁ!」
五時間も里伽子を連れ回し、二つまで絞って、更に里伽子が欲しい方聞く仁。主体性がないと里伽子に怒られながら、結局片方選んでもらう。
仁「あ、すみません。これ、両方ください」
里伽子「はぁ!?」
仁「こっちは包んで。あ、こっちはいいです」
里伽子「ちょっ、ちょっと…?」
仁「お前の、左だったよな。ほれ、つけてやるから、腕」
両方買って、里伽子が欲しがった方を里伽子へ。
仁「だって俺、お前の誕生日教えてもらってないもん」
だってさ!!うわあああああああ、こんなことされたら惚れるだろーよ、馬鹿野郎!!この天然タラシがああああ。
※仁は「これって恋人への贈り物だよ」が聞こえてた上でやってるから、天然じゃないのか。こいつやるな。くそう。この野郎。
里伽子「もう、しょうがないなぁ、仁は」
仁にとっては情けない思い出かもしれないけど、多分里伽子にとっては愛しい思い出で。懐かしそうに、愛しそうに、里伽子は呟く。
○11/21 ショ○?(恵麻通常)
小学生時代の仁の写真で盛り上がる女性陣。体弱かったんだなぁ、仁。だから卵ばっか食ってたのか。いや、でも、卵ばっか食わされたんなら卵嫌いになる方が自然かも知れないなぁ。ショコラの大介はヤンキー時代の写真だったね。方向性は違うが黒歴史という意味では一緒。
止まらない恵麻の仁語り。一人、また一人と逃げていくファミーユ従業員たち。三次元ショタコンは頂けねえぜ、恵麻姉ちゃん。
○11/23 欧風喫茶店の面目躍如(里伽子通常)
外国人客の英語が分からないので店員達がお客さんを押し付けあう。明日香、かすり、由飛だと現役で一番勉強してるだろう明日香が一番有望だと思うんだけどね…。
由飛「明日香ちゃん?どしたの?外国の人に道を尋ねられたようなせっぱ詰まった顔して」
なぜピンポイントで当ててくるのだ、風美由飛。
ファミーユ店員、学歴逆自慢大会。かすりは高卒(?)、恵麻は専門卒、由飛は音大在学、明日香は学園生。八橋大は英文科が全国的に有名らしいけど、仁は経済学部。ちなみに一橋大には文学部はありませんが。
明日香「てんちょだし」
由飛「文系学生だし」
かすり「男の子だもんね」
恵麻「ごめん、仁くん…今回だけは、かばいえない」
仁「ひ~ん」
贖罪羊として選ばれてしまった仁。で、仁は追い詰められると頼れるあの子を思い出してしまう傾向がありまして。
“ああ、こんなときに、英語がペラペラな店員がいたら…そいや昔は…いたんだよなぁ。そんなスーパーエグゼクティブウェイトレスが。”
里伽子「ちょっと、どうして店に誰もいないの?」
英語ペラペラな元スーパーエクゼクティブウェイトレス里伽子が登場。助かりました。「in a ice pack」って言ってるけど「in an ice pack」が正しいような気がする。
皆に「戻ってきてほしい」と言われて「ごめん、ね」と悲しそうに答える里伽子。何が彼女をここまで頑なにしているのか、今はまだ誰も分からない。
○11/26 第3クォーターエピローグ
不審な動きをしている由飛を見て、仁を呼び止める里伽子。
里伽子「ちょっと仁…あれ、なんなの?」
仁「あれって?」
里伽子「ほら、由飛さん」
仁「由飛が…あ」
里伽子「………」
仁「由飛………くん、が、どうしたって?」
里伽子「…由飛でいいわ」
呼び捨て禁止令を破ったことについて無言の圧力で咎められる仁。しかし、今更「由飛くん」と呼ぶのもあれで、最終的には本妻(笑)からの許可を貰って「由飛」と呼ぶことに。
で、由飛が何をしていたのかというと、あれはファミーユの新サービス。百聞は一見にしかず。仁は里伽子に新サービスをお披露目。
まず出てきたのは仁特製の半熟オムライス。今やファミーユのナンバーワンセールスを記録している。夏海企画部長の敏腕ぶりが光りますね。仁曰く「養鶏業者並」の卵取扱量だとか。
里伽子「で、その、卵の仕入れと由飛さんのさっきの行動にどんな関係があるのよ」
仁「よくぞ聞いてくれた!実はな、卵が切れたら、由飛がああやってお客様の前で産んでみせ…すまん、俺が悪かった待てよ許せよ!」
スプーンで皿を叩いて抗議する里伽子。これは嫉妬も半分入ってるような…。
新サービスは由飛提案の似顔絵オムライス。自分がいなくても新しくサービスを考え、ファミーユはより良くなっていく。嬉しいような悲しいような、複雑な心境の里伽子。
里伽子が「もう、居場所、ないのかもしれない」って呟くのをきちんと拾ってフォローする仁。こいつ、里伽子の話は本当に良く聞いているのだ。で、完成した似顔絵を見て里伽子は頬を染める。可愛いな、お前。
その頃、キュリオにも似顔絵オムライスの出前が届く。玲愛の似顔絵付き。この玲愛いじりのチャンスを板橋と瑞奈が逃すはずがない。
瑞奈「…本当によく描けてるわね。モデルに対しての歪んだ愛情が感じられるわ」
玲愛「…何よ。………美味しいじゃないのよっ!」
はい、定番セリフをいただきました!
似顔絵がもったいなくて食べられない里伽子と玲愛。デレ方は二人共似てるんだよね。
今日はここまで!!
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