~A lack of Magic Point~ エロゲーとか芝居とかについて書いていくブログ。
波乱続きの第4クォーターをお届けします。
個人的には「まわり道」と「ちっともあきらめとらんじゃないか」が気に入ってます。
○12/1 第4クォータープロローグ
クリスマス商戦へ向けて、ファミーユ店員大集合。
里伽子に助けられて到着した由飛。由飛に代わって謝る仁。機嫌を害する里伽子。愛人の粗相について旦那から謝られた本妻・・・うーん、既にこの構図って時点でアウトのような。
※里伽子は片手しか使えないのにブーツなんだよなぁ。もっと履きやすい靴を履けば良いのに…。
そういえば「ままらぶ」でもかおりルートで小雪が浩二に代わって謝ったことについて、かおりが腹を立てるってのがあったし、ダメ恋でも麻美が理に代わって謝ってて長屋の連中から「あらあら」って目で見られてたような。
かすりと明日香もセットで登場。
確か、かすりは23歳とかだよね?だとすると、ちょっと私服に落ち着きがありすぎるような。色合いが少し派手でも良いかなぁとか思ったり。
来客者が位牌に手を合わせて、半年前の火事の話。
仁「全員、怪我一つなかったんだし、それだけでも幸運だったって思ってるから」
少なくとも仁はそう思えている。恵麻はそう思えるようになってきている。結局復興とは人の心なのだ。
※でも、里伽子は一生ものの傷を負ってしまったんだけどね。里伽子がこの位牌に手を合わせる気になれないのは、位牌なんてそれ自体には意味がないものに拘ってしまったために、取り返しのつかないことになったからなんだろうなぁ。あと、手が使えないのも関係してる?
クリスマス期間は恵麻はクリスマスケーキに専念。かすりの責任は重大ですが、大丈夫か?ちなみに、クリスマスケーキの値段はワンホール1000円と今回もダンピング戦術。勿論、経営企画担当の里伽子が決める。笑
利益を出すには前年比三倍の売上が必要という試算。流石に無茶な作戦なのだが、それに一番に乗る明日香。流石の積極性だ。
かすり「頼もしいこと言うねぇ、一番おっぱいがデカい割には。」
明日香「なにそれっ!?」
恵麻「くっ…」
里伽子「………」
仁「こら…俺がリアクション取れないボケはやめろ」
かすり「確かめたことないの?」
仁「ありがとうよツッコませてくれて!」
この遣り取り良いですね。恵麻と里伽子が若干悔しそうなのがなお良い。
休憩時間。仲良さそうにじゃれ合う仁と由飛に里伽子が「そこ通れないんだけど」とドスの利いた一言。里伽子様が私怨に燃えていらっしゃいます。笑
○12/7 波紋(恵麻・里伽子重要)
ジョジョの初期、とかは全然関係なく、いきなり恵麻VS里伽子の山場。
クリスマスケーキの試食会。
これはまぁ、つつがなく終わりまして。相変わらず恵麻のケーキは絶好調。
クリームをつけてる仁の口を拭こうとして、手を引っ込める里伽子。このびみょーな線の引きっぷりはなんなんでしょうね。バトンタッチされた恵麻は何も気にせず弟を甘やかす。仲の良すぎる姉妹ぶりに複雑そうな里伽子。
空気を変えるためか、たまたま思い出したのか、ファミーユ発足当時の話を始める恵麻。脳天気な姉と、それに追随してしまう弟の世話を焼き続けてきた里伽子。ついつい思い出して説教を始めてしまう。
里伽子がファミーユに顔を出してくれるようになって良かった、と言う恵麻。
恵麻「しばらく、連絡くれなかったから嫌われちゃったのかなって…」
里伽子「…何か心当たりでもあるんですか?」
空気が凍る。こらこら、里伽子。怖いよ。
※里伽子が一番仁を必要としていた時に仁を独占していたこと、とか?
タイミング良く?悪く?電話で席を外す仁。
仁と里伽子の交際について言及する恵麻。それは地雷だと思うんだけどなぁ。
恵麻「どうして、別れちゃったのかな?仁くん、今でもリカちゃんのこと、好きなのに」
里伽子「………」
恵麻「どこが…ダメだったのかな?そっりゃ、ちょっと甘えん坊なとこあるけど、それってリカちゃんを頼りにしてるってことだったのに」
「仁のために戻ってきてほしい」と言う恵麻。「恵麻の力になりたいから助けてほしい」という仁。姉弟の結合の強さが里伽子を傷つける。
里伽子「そんなに仁が心配なら、恵麻さんが、慰めてあげればいいじゃない」
仁にとって恵麻以上になれない里伽子に、恵麻は仁を助けて欲しいと言う。そんなの里伽子が耐えられるはずもない。
里伽子「もしかして、まだ旦那さんを愛してます?3年も前にいなくなった、仁にそっくりな人を?」
どうやらこれは、恵麻にとってあまりにクリティカルな一言だったようで。
※一人は恵麻に「仁の代わりでも良い」と言って結婚した、なんてことを里伽子が知るはずもないけれど、里伽子は恵麻の仁に対する気持ちが分かってた訳ですね。
言ってはいけない言葉だったと気付く里伽子。謝って、店を飛び出す。
残される恵麻。その恵麻を直視できない仁。
○12/10 まわり道(里伽子重要)
里伽子を送っていく仁。マンションまで10分はあるのに「ここまでで」と言う里伽子。
仁「マンションの前まで!大丈夫、上がらせろとか言ったり、急に襲ったりしないから!」
里伽子「いや、仁にそんな勇気があるとは最初から思ってないからいいんだけどさ」
※そんな勇気があるなら火事の前に出してますよねー。出してたらこんなことには…いや、言うまい言うまい。
仁は、要約すると「お前といると癒される」なんてことを言ってるわけで、つまり「送っていく少しの時間でも一緒にいたい」ということで、いやぁ、なんとも諦め悪いなぁ、仁くんは。でも、諦めさせない里伽子にも責任はあるよね。
どんどん歩くのが遅くなる仁。気付く里伽子。口に出してしまう辺り、不器用なのかも知れない。牛歩戦術に続いて、まわり道。しかしこれは、里伽子と一緒にいる時間を長引かせるためだけではない。
仁「え~と…ほんの少しでも長く、里伽子と一緒にいたいから…というので手を打たないか?」
里伽子「…それは女冥利に尽きること」
仁「わ~すっごい嬉しそう」
里伽子「だって嬉しいもん」
そこは仁が「勘違い」をして二人がキスをした場所だから。そのことを了解済みの二人は決してそれを口にしない。半年前のちょっと甘苦い記憶を二人共思い出して、びみょーな距離感と、でも固い繋がりを確認して、五分の道を十分かけて歩く。
仁「部屋まで送ろうか?」
里伽子「いいけど…『お茶でもどう?』って言わないよ?」
もう一歩だけ踏み込もうとした仁に、里伽子は明確な線を引く。マンションの前まで送り届けて「また明日」の約束をして、別れる。仁は里伽子との距離感を探りながら半年間を過ごしてきたんだなぁ。
※里伽子が仁を部屋に上げないのは左手が使えないために生活が激変しているのがバレるからというのもある。部屋の様子についてはRe-orderで追加されたショートストーリーに詳しい。
素っ気なく扱われても、距離を置かれてしまっても、里伽子と話すことで元気を出した仁。そして、半年前と変わらない思いを確認する。
「やっと、帰ったか」
「ね、お茶でもどう?もし、戻ってきたなら、上がっていきなさいよ」
ベランダから外を眺めて、使えないまま、ずっと用意し続けたセリフを呟く里伽子。
ままならないなぁ。
○12/18 怒涛の新メニュー(恵麻通常)
経営感覚のないパティシエール恵麻はこの期に及んでメニューを増やしたがる。クリスマスケーキを作るのが楽しくて「半年前から準備しておくんだった」なんて言っているけど、おい、ちょうど半年前に家が焼けたんだからなww
半ばお飾りと言っても総店長。精神年齢は下手すれば由飛並と言っても最年長。あまりに考えなしでクリスマスに向けてはしゃぐ恵麻の姿に、流石の仁くんも厳しい言葉を投げかける。
かすり「え、えーと、ここは一つ、わたしが一両を負担するということで…」
仁「黙れ忠相」
かすり「上様!?」
大岡越前の名裁き「三方一両損」の話と暴れん坊将軍。
ダメ恋にも大岡越前の話は出てきたね。美都子をどっちが面倒みるかって話で姫緒と理くんが揉めて、譲歩した理くんに姫緒が「家裁の判事が忠相なら私が負けてた」って言うんだ。
姉弟が対立した時に、意外とかすりが気を遣ってるんですよね。普段はかなり適当なのに。
○12/21 ちっともあきらめとらんじゃないか(里伽子重要)
あ、仁と里伽子が酒飲んでいます。NGなはずではなかったのか?ちなみにお店はPURE PLATINUM。ままらぶの桜木昭が若い頃アルバイトしていた店。
仁「まぁ、今日くらいはいいじゃん。めでたい日だし」
里伽子「えらい人のお誕生日は明後日。キリスト教徒のお祭りは三日後。そしてあんたはえらくもなければ浄土真宗」
なるほど、里伽子を誘えたのが余程嬉しいのだな。で、このセリフで思ったのは、どうして里伽子は仁の宗派を知ってるのか、ということ。位牌の形とかでも分かるんだっけ?
やっと里伽子を飲みに誘うことに成功した仁。この前は「10分くらいで落ちそう」だった訳だが「何故だか、相当ヘソを曲げてた」里伽子。理由は勿論、月例会を優先されたからでして。流石の里伽子もまわり道してるうちに、ついつい絆されてしまったのか?
入学直後の思い出。
新歓コンパで一次会、二次会、三次会と進んで気付いたら里伽子と二人になって、最終的には潰れてしまって、翌朝気付いたら里伽子の家。でもこれって、要は里伽子が上手いこと仁を捕まえたってことなのかしら?潰れたところを家に連れ込まれちゃってるし。
ブリックモールに来てからの話をする仁。玲愛との売上対決と土下座について。明日香の受験について。かすりと“婚約”したことについて。元気を取り戻した恵麻について。ファミーユの新しいメンバーである由飛について。
里伽子「…あたしは、認めないけどね」
仁「お前…由飛と合わなそうだもんなぁ」
里伽子「誰かさんの扱いが違うからじゃない?」
里伽子が由飛に厳しいのは、やはり私怨であった。面と向かっては言えないけれど、こうして聞こえない程度の言葉にしてしまうのは、結局のところ仁に知ってほしい気持ちが多少なりともあるからで、里伽子の心中は複雑怪奇。
約束の二時間を過ぎても帰る様子のない里伽子。やっぱりこうして二人でいるのは余りに居心地が良くて楽しくて、それでまた、距離を測り違える。里伽子の手に触れようと伸ばされた右手が空を切る。
※これが左手じゃなかったら里伽子は許してたかも知れない。左手が動かないのを知られそうになるという状況が、やはり仁と自分は恋人にはなれないという致命的な決意を思い起こしてしまった。
「…なに、してんのよ?」
非難と戸惑いと焦りと少しだけ甘さが感じられる。これ以降は仁を拒絶しなきゃいけないという強い決意から来るセリフだから、この一言とはニュアンスが異なる。
仁「悪い、魔が差した」
里伽子「友達はそういうことしないの」
仁「別に…それ以上になったって…俺はいいんだけど」
仁「だったら…なんで中途半端に、側にいるんだよ?」
里伽子「だって友達だから。大事な、本当に大事な、一番の友達だから」
やはり里伽子を女性として好きな仁。仁とそういう関係にはなれないと拒む里伽子。恋人にはなれないけれど大切な友達でいる、という選択が無理であることを改めて知った里伽子は別れを告げる。
里伽子「もう、会わない方がいいよね?」
仁「待てよ…なんだそりゃ?」
里伽子「『中途半端に側にいる』のがいけないんでしょ?さっき仁、そう言ったよね?」
別れだけを告げて、店を出ていく里伽子。二度目の絶望を味わった仁は、里伽子が去った後の席に涙の粒を見つける。それに一縷の望みを託して、仁はクリスマスイブに決着をつけると里伽子に宣言する。
仁「お前、三日後空いてる?24日」
里伽子「…何のつもりよ?」
仁「一緒にいたい…その日、里伽子と」
里伽子「~~~っ!」
仁「昼間はファミーユの一番大事な日だから…だから夜!店が終わってから、会えないか?」
里伽子「なに聞いてたのよ…あんたはぁ…」
仁「24日の予定なんかは聞いてないぞ」
仁「来なければ、今度こそ、今度こそあきらめる。絶対に、お前に迷惑かけない、ただの友達になる」
里伽子「あんたはぁ…」
仁「その代わり…もし来てくれたら…ただじゃ帰さないからな。覚悟して来いよ」
仁がカッコイイです。あと、この遣り取りは里伽子の複雑な心情を良く表してる演技で声優さんの力量を感じる。最後まで強く拒絶できないところとか、やっぱ仁に弱いなぁ、とか思ったり。滑舌そんなに良くないけど、それも却ってナチュラルで良いかもしれない。
里伽子「あたしは…知らないからね」
仁「それじゃ、またな、里伽子」
里伽子「うるさいっ」
里伽子を諦めない仁。里伽子は仁の恋人になることを諦めようとするのに、それを許さない仁。里伽子は揺れる。
○12/22 本当の四回忌(恵麻重要)
休日の朝九時に恵麻が起きている、という状況に驚く仁。恵麻が朝から仁を呼んだのは二人だけで一人の四回忌をするため。という訳で、朝からワイン。おいおい。
一人の思い出。仁への溺愛ぶりで恵麻と一人が喧嘩をした話。それがきっかけで一人と付き合いだしたという恵麻。自分が初恋の人のキューピットをやってしまったことを後悔しても仕方ないものの悔いてしまう仁。
飲み進めて夕方。
三年前に一人を失った時よりも、一人のことを愛していると言う恵麻。その言葉に仁がちくちくと痛みを感じる一方で恵麻は結婚当初から深く愛していたかというと…なんてことまで言ってしまう。
恵麻「あ、そりゃ、好きだったわよ?凄く優しくて、時々厳しくて、でも基本的には甘くて。紳士で、頼りがいがあって、顔は仁くんそっくりで」
最後の部分はNGすぎるだろーよ、お姉ちゃん。
一人のプロポーズの言葉について言及した恵麻。仁は眠ってしまい、それを聞くことは出来ず。一人がプロポーズの言葉で突いた「痛いとこ」とは?
○12/23 ちょっと充電(かすり通常)
翌日ほどではないものの、結構忙しい「えらい人の誕生日」であるところの祝日。
「頑張ったら何かご褒美もらえるのかな?」と言ってみるものの、それ以上を言えないかすり。パッケージの説明では「一見清楚だが」って書いてある。かすりが一見清楚かはともかくとして、実際のところかなり奥手であるのは確か。
○12/24 両者完売(恵麻・里伽子True)
クリスマスイブ当日、という言い方は本来の意味からすると甚だ不自然ではあるが、ついにこの日。人気喫茶店の朝は早い。そして客の朝も早い。開店前から行列だなんて、バーゲンセールかパチンコ屋のイベント日か…。
明日香「いらっしゃいませ。どうぞごゆっくりお選びください」
ごゆっくりが妙に強調されてるww
明日香「ぜひお迷いください…できるだけ長く」
迷うお客さんにニコニコしながら時間を稼ごうとする明日香。しかし、客商売としては大変ありがたいことに、ファミーユの店員個々人にとっては単に大変なことに、飛ぶように売れるケーキ。並ぶお客。
由飛からブッシュドノエルの切れ端をもらった玲愛が「何よ、美味しいじゃないのよ」って言わなかったのが残念です。
芳美「クリスマスケーキの方も売れ行きいいみたいですし、これで安心して年を越せますね~」
瑞奈「儲かったお金で、お餅でも買うの…?」
安心して年を越せるってのは江戸時代には家賃とかツケの取り立てが年末だったからじゃなかったっけ?そういうのを全部支払って、餅を買うお金が残ったら良かった良かったっていう世界だったと聞いたような。その辺の事情は古典落語の「芝浜」に詳しい。
パティシエール二人のサポートでオペ看状態の仁。汗拭いたり道具出したりするのは「器械出し」って役割でしたっけ?何故かおやつまで出させられているのはクスリと笑える。どさくさに紛れて「あーん」を要求する恵麻とそれに乗るかすり。
見事完売。キッチンで二人きりの恵麻と仁。
恵麻「すごかったねぇ…今日」
仁「だってクリスマスイブじゃん…世界で一番ケーキの消費量の多い日だ」
恵麻「その中で、ファミーユの商品の占める割合は?」
仁「その数字を聞いてどうするつもり?シェア20%でも目指す?」
恵麻「素敵ねぇ…仁くんとわたしのお店が、五大陸のうちの一つを制覇」
仁「…南極大陸?」
恵麻「あはは…配達は任せた」
仁「しょうがない、明日から犬を飼おう」
恵麻「シベリアンハスキーなんか最高かも~」
この辺の軽妙なセリフ回しとか丸戸史明のらしさを感じてとても好きですね。しかし、南極か。♪~荒野より君を呼ぶ~僕のために立ち止まるな~♪
恵麻から売上四倍を祝う、25日0時からの祝杯のお誘い。25日0時からの祝杯は24日の延長の「恋人のクリスマス」なのか、25日の「家族のクリスマス」なのか、戸惑う仁と「い~の!25日なの!」と主張する恵麻。
用事があると言う仁。それは勿論、里伽子との約束のこと。恵麻がこの辺を察せるのは、結局仁を巡って里伽子と同じ土俵に立っているからに他ならない。
恵麻「リカちゃん、戻ってきてくれたんだ。仁くんの、ところに」
仁「あ、いや、その…」
恵麻「そっかぁ…そうなんだぁ。わたしにあんなこと言っておいて…結局、面倒みちゃうんだ」
仁「姉さん…?」
恵麻「ずっるいなぁ…どっちが甘いんだか」
恵麻さんは当て馬かわいい。「行ってらっしゃい、リカちゃんのところに」と言いつつも「里伽子が来なかったら自分のところへ来い」とも暗に言っている恵麻。
恵麻にとっては仁への好意を家族愛以外の形で表すことは社会的な障害があるし、加えて「里伽子に譲らなければいけない」と思っているフシもある。仁と里伽子が上手く行かなかった責任の一端が自分にあることを自覚している。でも、ワンチャン狙ってるところがあるのは恵麻の弱さか。苦笑
今日はここまで!
個人的には「まわり道」と「ちっともあきらめとらんじゃないか」が気に入ってます。
○12/1 第4クォータープロローグ
クリスマス商戦へ向けて、ファミーユ店員大集合。
里伽子に助けられて到着した由飛。由飛に代わって謝る仁。機嫌を害する里伽子。愛人の粗相について旦那から謝られた本妻・・・うーん、既にこの構図って時点でアウトのような。
※里伽子は片手しか使えないのにブーツなんだよなぁ。もっと履きやすい靴を履けば良いのに…。
そういえば「ままらぶ」でもかおりルートで小雪が浩二に代わって謝ったことについて、かおりが腹を立てるってのがあったし、ダメ恋でも麻美が理に代わって謝ってて長屋の連中から「あらあら」って目で見られてたような。
かすりと明日香もセットで登場。
確か、かすりは23歳とかだよね?だとすると、ちょっと私服に落ち着きがありすぎるような。色合いが少し派手でも良いかなぁとか思ったり。
来客者が位牌に手を合わせて、半年前の火事の話。
仁「全員、怪我一つなかったんだし、それだけでも幸運だったって思ってるから」
少なくとも仁はそう思えている。恵麻はそう思えるようになってきている。結局復興とは人の心なのだ。
※でも、里伽子は一生ものの傷を負ってしまったんだけどね。里伽子がこの位牌に手を合わせる気になれないのは、位牌なんてそれ自体には意味がないものに拘ってしまったために、取り返しのつかないことになったからなんだろうなぁ。あと、手が使えないのも関係してる?
クリスマス期間は恵麻はクリスマスケーキに専念。かすりの責任は重大ですが、大丈夫か?ちなみに、クリスマスケーキの値段はワンホール1000円と今回もダンピング戦術。勿論、経営企画担当の里伽子が決める。笑
利益を出すには前年比三倍の売上が必要という試算。流石に無茶な作戦なのだが、それに一番に乗る明日香。流石の積極性だ。
かすり「頼もしいこと言うねぇ、一番おっぱいがデカい割には。」
明日香「なにそれっ!?」
恵麻「くっ…」
里伽子「………」
仁「こら…俺がリアクション取れないボケはやめろ」
かすり「確かめたことないの?」
仁「ありがとうよツッコませてくれて!」
この遣り取り良いですね。恵麻と里伽子が若干悔しそうなのがなお良い。
休憩時間。仲良さそうにじゃれ合う仁と由飛に里伽子が「そこ通れないんだけど」とドスの利いた一言。里伽子様が私怨に燃えていらっしゃいます。笑
○12/7 波紋(恵麻・里伽子重要)
ジョジョの初期、とかは全然関係なく、いきなり恵麻VS里伽子の山場。
クリスマスケーキの試食会。
これはまぁ、つつがなく終わりまして。相変わらず恵麻のケーキは絶好調。
クリームをつけてる仁の口を拭こうとして、手を引っ込める里伽子。このびみょーな線の引きっぷりはなんなんでしょうね。バトンタッチされた恵麻は何も気にせず弟を甘やかす。仲の良すぎる姉妹ぶりに複雑そうな里伽子。
空気を変えるためか、たまたま思い出したのか、ファミーユ発足当時の話を始める恵麻。脳天気な姉と、それに追随してしまう弟の世話を焼き続けてきた里伽子。ついつい思い出して説教を始めてしまう。
里伽子がファミーユに顔を出してくれるようになって良かった、と言う恵麻。
恵麻「しばらく、連絡くれなかったから嫌われちゃったのかなって…」
里伽子「…何か心当たりでもあるんですか?」
空気が凍る。こらこら、里伽子。怖いよ。
※里伽子が一番仁を必要としていた時に仁を独占していたこと、とか?
タイミング良く?悪く?電話で席を外す仁。
仁と里伽子の交際について言及する恵麻。それは地雷だと思うんだけどなぁ。
恵麻「どうして、別れちゃったのかな?仁くん、今でもリカちゃんのこと、好きなのに」
里伽子「………」
恵麻「どこが…ダメだったのかな?そっりゃ、ちょっと甘えん坊なとこあるけど、それってリカちゃんを頼りにしてるってことだったのに」
「仁のために戻ってきてほしい」と言う恵麻。「恵麻の力になりたいから助けてほしい」という仁。姉弟の結合の強さが里伽子を傷つける。
里伽子「そんなに仁が心配なら、恵麻さんが、慰めてあげればいいじゃない」
仁にとって恵麻以上になれない里伽子に、恵麻は仁を助けて欲しいと言う。そんなの里伽子が耐えられるはずもない。
里伽子「もしかして、まだ旦那さんを愛してます?3年も前にいなくなった、仁にそっくりな人を?」
どうやらこれは、恵麻にとってあまりにクリティカルな一言だったようで。
※一人は恵麻に「仁の代わりでも良い」と言って結婚した、なんてことを里伽子が知るはずもないけれど、里伽子は恵麻の仁に対する気持ちが分かってた訳ですね。
言ってはいけない言葉だったと気付く里伽子。謝って、店を飛び出す。
残される恵麻。その恵麻を直視できない仁。
○12/10 まわり道(里伽子重要)
里伽子を送っていく仁。マンションまで10分はあるのに「ここまでで」と言う里伽子。
仁「マンションの前まで!大丈夫、上がらせろとか言ったり、急に襲ったりしないから!」
里伽子「いや、仁にそんな勇気があるとは最初から思ってないからいいんだけどさ」
※そんな勇気があるなら火事の前に出してますよねー。出してたらこんなことには…いや、言うまい言うまい。
仁は、要約すると「お前といると癒される」なんてことを言ってるわけで、つまり「送っていく少しの時間でも一緒にいたい」ということで、いやぁ、なんとも諦め悪いなぁ、仁くんは。でも、諦めさせない里伽子にも責任はあるよね。
どんどん歩くのが遅くなる仁。気付く里伽子。口に出してしまう辺り、不器用なのかも知れない。牛歩戦術に続いて、まわり道。しかしこれは、里伽子と一緒にいる時間を長引かせるためだけではない。
仁「え~と…ほんの少しでも長く、里伽子と一緒にいたいから…というので手を打たないか?」
里伽子「…それは女冥利に尽きること」
仁「わ~すっごい嬉しそう」
里伽子「だって嬉しいもん」
そこは仁が「勘違い」をして二人がキスをした場所だから。そのことを了解済みの二人は決してそれを口にしない。半年前のちょっと甘苦い記憶を二人共思い出して、びみょーな距離感と、でも固い繋がりを確認して、五分の道を十分かけて歩く。
仁「部屋まで送ろうか?」
里伽子「いいけど…『お茶でもどう?』って言わないよ?」
もう一歩だけ踏み込もうとした仁に、里伽子は明確な線を引く。マンションの前まで送り届けて「また明日」の約束をして、別れる。仁は里伽子との距離感を探りながら半年間を過ごしてきたんだなぁ。
※里伽子が仁を部屋に上げないのは左手が使えないために生活が激変しているのがバレるからというのもある。部屋の様子についてはRe-orderで追加されたショートストーリーに詳しい。
素っ気なく扱われても、距離を置かれてしまっても、里伽子と話すことで元気を出した仁。そして、半年前と変わらない思いを確認する。
「やっと、帰ったか」
「ね、お茶でもどう?もし、戻ってきたなら、上がっていきなさいよ」
ベランダから外を眺めて、使えないまま、ずっと用意し続けたセリフを呟く里伽子。
ままならないなぁ。
○12/18 怒涛の新メニュー(恵麻通常)
経営感覚のないパティシエール恵麻はこの期に及んでメニューを増やしたがる。クリスマスケーキを作るのが楽しくて「半年前から準備しておくんだった」なんて言っているけど、おい、ちょうど半年前に家が焼けたんだからなww
半ばお飾りと言っても総店長。精神年齢は下手すれば由飛並と言っても最年長。あまりに考えなしでクリスマスに向けてはしゃぐ恵麻の姿に、流石の仁くんも厳しい言葉を投げかける。
かすり「え、えーと、ここは一つ、わたしが一両を負担するということで…」
仁「黙れ忠相」
かすり「上様!?」
大岡越前の名裁き「三方一両損」の話と暴れん坊将軍。
ダメ恋にも大岡越前の話は出てきたね。美都子をどっちが面倒みるかって話で姫緒と理くんが揉めて、譲歩した理くんに姫緒が「家裁の判事が忠相なら私が負けてた」って言うんだ。
姉弟が対立した時に、意外とかすりが気を遣ってるんですよね。普段はかなり適当なのに。
○12/21 ちっともあきらめとらんじゃないか(里伽子重要)
あ、仁と里伽子が酒飲んでいます。NGなはずではなかったのか?ちなみにお店はPURE PLATINUM。ままらぶの桜木昭が若い頃アルバイトしていた店。
仁「まぁ、今日くらいはいいじゃん。めでたい日だし」
里伽子「えらい人のお誕生日は明後日。キリスト教徒のお祭りは三日後。そしてあんたはえらくもなければ浄土真宗」
なるほど、里伽子を誘えたのが余程嬉しいのだな。で、このセリフで思ったのは、どうして里伽子は仁の宗派を知ってるのか、ということ。位牌の形とかでも分かるんだっけ?
やっと里伽子を飲みに誘うことに成功した仁。この前は「10分くらいで落ちそう」だった訳だが「何故だか、相当ヘソを曲げてた」里伽子。理由は勿論、月例会を優先されたからでして。流石の里伽子もまわり道してるうちに、ついつい絆されてしまったのか?
入学直後の思い出。
新歓コンパで一次会、二次会、三次会と進んで気付いたら里伽子と二人になって、最終的には潰れてしまって、翌朝気付いたら里伽子の家。でもこれって、要は里伽子が上手いこと仁を捕まえたってことなのかしら?潰れたところを家に連れ込まれちゃってるし。
ブリックモールに来てからの話をする仁。玲愛との売上対決と土下座について。明日香の受験について。かすりと“婚約”したことについて。元気を取り戻した恵麻について。ファミーユの新しいメンバーである由飛について。
里伽子「…あたしは、認めないけどね」
仁「お前…由飛と合わなそうだもんなぁ」
里伽子「誰かさんの扱いが違うからじゃない?」
里伽子が由飛に厳しいのは、やはり私怨であった。面と向かっては言えないけれど、こうして聞こえない程度の言葉にしてしまうのは、結局のところ仁に知ってほしい気持ちが多少なりともあるからで、里伽子の心中は複雑怪奇。
約束の二時間を過ぎても帰る様子のない里伽子。やっぱりこうして二人でいるのは余りに居心地が良くて楽しくて、それでまた、距離を測り違える。里伽子の手に触れようと伸ばされた右手が空を切る。
※これが左手じゃなかったら里伽子は許してたかも知れない。左手が動かないのを知られそうになるという状況が、やはり仁と自分は恋人にはなれないという致命的な決意を思い起こしてしまった。
「…なに、してんのよ?」
非難と戸惑いと焦りと少しだけ甘さが感じられる。これ以降は仁を拒絶しなきゃいけないという強い決意から来るセリフだから、この一言とはニュアンスが異なる。
仁「悪い、魔が差した」
里伽子「友達はそういうことしないの」
仁「別に…それ以上になったって…俺はいいんだけど」
仁「だったら…なんで中途半端に、側にいるんだよ?」
里伽子「だって友達だから。大事な、本当に大事な、一番の友達だから」
やはり里伽子を女性として好きな仁。仁とそういう関係にはなれないと拒む里伽子。恋人にはなれないけれど大切な友達でいる、という選択が無理であることを改めて知った里伽子は別れを告げる。
里伽子「もう、会わない方がいいよね?」
仁「待てよ…なんだそりゃ?」
里伽子「『中途半端に側にいる』のがいけないんでしょ?さっき仁、そう言ったよね?」
別れだけを告げて、店を出ていく里伽子。二度目の絶望を味わった仁は、里伽子が去った後の席に涙の粒を見つける。それに一縷の望みを託して、仁はクリスマスイブに決着をつけると里伽子に宣言する。
仁「お前、三日後空いてる?24日」
里伽子「…何のつもりよ?」
仁「一緒にいたい…その日、里伽子と」
里伽子「~~~っ!」
仁「昼間はファミーユの一番大事な日だから…だから夜!店が終わってから、会えないか?」
里伽子「なに聞いてたのよ…あんたはぁ…」
仁「24日の予定なんかは聞いてないぞ」
仁「来なければ、今度こそ、今度こそあきらめる。絶対に、お前に迷惑かけない、ただの友達になる」
里伽子「あんたはぁ…」
仁「その代わり…もし来てくれたら…ただじゃ帰さないからな。覚悟して来いよ」
仁がカッコイイです。あと、この遣り取りは里伽子の複雑な心情を良く表してる演技で声優さんの力量を感じる。最後まで強く拒絶できないところとか、やっぱ仁に弱いなぁ、とか思ったり。滑舌そんなに良くないけど、それも却ってナチュラルで良いかもしれない。
里伽子「あたしは…知らないからね」
仁「それじゃ、またな、里伽子」
里伽子「うるさいっ」
里伽子を諦めない仁。里伽子は仁の恋人になることを諦めようとするのに、それを許さない仁。里伽子は揺れる。
○12/22 本当の四回忌(恵麻重要)
休日の朝九時に恵麻が起きている、という状況に驚く仁。恵麻が朝から仁を呼んだのは二人だけで一人の四回忌をするため。という訳で、朝からワイン。おいおい。
一人の思い出。仁への溺愛ぶりで恵麻と一人が喧嘩をした話。それがきっかけで一人と付き合いだしたという恵麻。自分が初恋の人のキューピットをやってしまったことを後悔しても仕方ないものの悔いてしまう仁。
飲み進めて夕方。
三年前に一人を失った時よりも、一人のことを愛していると言う恵麻。その言葉に仁がちくちくと痛みを感じる一方で恵麻は結婚当初から深く愛していたかというと…なんてことまで言ってしまう。
恵麻「あ、そりゃ、好きだったわよ?凄く優しくて、時々厳しくて、でも基本的には甘くて。紳士で、頼りがいがあって、顔は仁くんそっくりで」
最後の部分はNGすぎるだろーよ、お姉ちゃん。
一人のプロポーズの言葉について言及した恵麻。仁は眠ってしまい、それを聞くことは出来ず。一人がプロポーズの言葉で突いた「痛いとこ」とは?
○12/23 ちょっと充電(かすり通常)
翌日ほどではないものの、結構忙しい「えらい人の誕生日」であるところの祝日。
「頑張ったら何かご褒美もらえるのかな?」と言ってみるものの、それ以上を言えないかすり。パッケージの説明では「一見清楚だが」って書いてある。かすりが一見清楚かはともかくとして、実際のところかなり奥手であるのは確か。
○12/24 両者完売(恵麻・里伽子True)
クリスマスイブ当日、という言い方は本来の意味からすると甚だ不自然ではあるが、ついにこの日。人気喫茶店の朝は早い。そして客の朝も早い。開店前から行列だなんて、バーゲンセールかパチンコ屋のイベント日か…。
明日香「いらっしゃいませ。どうぞごゆっくりお選びください」
ごゆっくりが妙に強調されてるww
明日香「ぜひお迷いください…できるだけ長く」
迷うお客さんにニコニコしながら時間を稼ごうとする明日香。しかし、客商売としては大変ありがたいことに、ファミーユの店員個々人にとっては単に大変なことに、飛ぶように売れるケーキ。並ぶお客。
由飛からブッシュドノエルの切れ端をもらった玲愛が「何よ、美味しいじゃないのよ」って言わなかったのが残念です。
芳美「クリスマスケーキの方も売れ行きいいみたいですし、これで安心して年を越せますね~」
瑞奈「儲かったお金で、お餅でも買うの…?」
安心して年を越せるってのは江戸時代には家賃とかツケの取り立てが年末だったからじゃなかったっけ?そういうのを全部支払って、餅を買うお金が残ったら良かった良かったっていう世界だったと聞いたような。その辺の事情は古典落語の「芝浜」に詳しい。
パティシエール二人のサポートでオペ看状態の仁。汗拭いたり道具出したりするのは「器械出し」って役割でしたっけ?何故かおやつまで出させられているのはクスリと笑える。どさくさに紛れて「あーん」を要求する恵麻とそれに乗るかすり。
見事完売。キッチンで二人きりの恵麻と仁。
恵麻「すごかったねぇ…今日」
仁「だってクリスマスイブじゃん…世界で一番ケーキの消費量の多い日だ」
恵麻「その中で、ファミーユの商品の占める割合は?」
仁「その数字を聞いてどうするつもり?シェア20%でも目指す?」
恵麻「素敵ねぇ…仁くんとわたしのお店が、五大陸のうちの一つを制覇」
仁「…南極大陸?」
恵麻「あはは…配達は任せた」
仁「しょうがない、明日から犬を飼おう」
恵麻「シベリアンハスキーなんか最高かも~」
この辺の軽妙なセリフ回しとか丸戸史明のらしさを感じてとても好きですね。しかし、南極か。♪~荒野より君を呼ぶ~僕のために立ち止まるな~♪
恵麻から売上四倍を祝う、25日0時からの祝杯のお誘い。25日0時からの祝杯は24日の延長の「恋人のクリスマス」なのか、25日の「家族のクリスマス」なのか、戸惑う仁と「い~の!25日なの!」と主張する恵麻。
用事があると言う仁。それは勿論、里伽子との約束のこと。恵麻がこの辺を察せるのは、結局仁を巡って里伽子と同じ土俵に立っているからに他ならない。
恵麻「リカちゃん、戻ってきてくれたんだ。仁くんの、ところに」
仁「あ、いや、その…」
恵麻「そっかぁ…そうなんだぁ。わたしにあんなこと言っておいて…結局、面倒みちゃうんだ」
仁「姉さん…?」
恵麻「ずっるいなぁ…どっちが甘いんだか」
恵麻さんは当て馬かわいい。「行ってらっしゃい、リカちゃんのところに」と言いつつも「里伽子が来なかったら自分のところへ来い」とも暗に言っている恵麻。
恵麻にとっては仁への好意を家族愛以外の形で表すことは社会的な障害があるし、加えて「里伽子に譲らなければいけない」と思っているフシもある。仁と里伽子が上手く行かなかった責任の一端が自分にあることを自覚している。でも、ワンチャン狙ってるところがあるのは恵麻の弱さか。苦笑
今日はここまで!
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